北欧人より日本人が得意な色

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おはようございます。
スウェーデンから面白い形のプレートが入りました。
一つは既にサイトでご紹介している、葉のような形をしたケーキプレートです。
Bo Fajans ケーキプレート (リーフ型) (黄色)
もう一つ、写真でフルーツを乗せてるのは、同じBo Fajansの果物型のプレートです。こちらはまだアップしていませんが、再来週ぐらいにはサイトにご用意できると思います。
植物的なフォルムと辛子色に似た渋い黄色は和のメニューにも合います。少し難しい色かもしれませんが、上手く生かせば美しい食卓を演出してくれます。むしろ、和の色に慣れている日本人の方が上手にコーディネートできるかもしれませんね。
2008年11月にIittala銀座店がオープンしたとき、オープン特別の色としてTeemaの黄色を前面に押し出していたときにはちょっと驚きました。
と言うのも黄色はフィンランドでは既に廃番が決まった色で、その前月の10月に買い付けに行ったときには現地のアラビアショプで見切り品として、セールされていたからです。
以前アラビアの方にお話を伺ったとき「廃番になる理由はただ一つ、経済的なことです」と暗に”売れないと廃番”なのだと示唆されていたので、黄色も現地ではあまり人気が無かったのでしょう。
その後、Teemaの黄色を使って食卓をコーディネートされているお写真を目にする機会が増えたのですが、どのコーディネートもとても上手にまとまっていて、これも驚きました。どうしてフィンランドで人気が無かったのか分からないくらい。
そういえば、私も黄色系の食器をいくつも持っていて、普段もよく使っていることに思い当たりました。
色彩に対する美的感覚というのは、育った環境に大きく左右されるそうです。個人的な経験(例えば母親が好きだったとか)を除いた共通の感覚は、風土も大きく関係するのだとか。
日本自動車工業会のサイトで「日本人と色彩」という面白いレポートを発見しました。
日本自動車工業会「日本人と色彩」
これによると、緯度の高低によって太陽光線の色温度が変わり、美しく見える色が異なるのだとか。日本は縦に長いので、南下するにつれて美しく見える色が、虹の色の順番で青から赤へと変化していきます。
ざっくり言うと、北海道と東北では青味の色が、関東から中国では緑と黄色が、九州と沖縄では橙や赤が美しく見えるのだそうです。
そして、当然のように美しく見える色を人は好むようになるのだとか。
なるほど、そういうことで北の国、北欧では青い色が美しく見えるのに対して、黄色は濁って見えるため好かれないのですね(国旗に青が良く使われているのはそのため?)。
そして、日本の多くの地域では黄色がかかった色が美しく見えるので、好む人が多く、しかも生まれたときから目にしているため黄色を生かしたコーディネートも上手になるということですね。
このプレートは、北欧の人にはちょっと難しい色ですが、日本で育った日本人ならきっと使いこなしていただけるはずです。
Bo Fajansは1874年にスウェーデンで生まれた大変古い窯ですが、1967年に既に閉鎖しています。デザイナーには有名な人も何人か所属していて、私もやっぱり黄色やオレンジが好きですねー。関西人だから?

北欧人より日本人が得意な色」への2件のフィードバック

  1. 帰省中で今福岡に居ます(明日戻りますが)。
    生まれて18年間を福岡で過ごし、その後進学と結婚でその倍以上の年月を神奈川で過ごしています。
    でも、昔から青や緑(茶や黄も)が好きでピンクや赤は苦手です。
    暑がりだし、前世は北の方の人間(人間じゃないかも!)だったんだろうなと勝手に思っていましたが、これで益々?確信が持てました( ´∀`)
    確信する程前世などを信じている訳でもありませんが…
    それにしてもミタさんはいつも勤勉で博識ですな(*^o^*)
    今回も、ほっほ〜!と感心しながら拝見しましたわい♪(わい?)

  2. >>★ツカッチ★さま
    いま帰省中なのですか?どうもありがとうございます♪
    青と緑がお好きなのですね!前世は北の人、あるいは白クマさんですかね?
    私は暖色系が好きですし、鳥も好きなので、前世は南の島の美しい鳥だと思います(←美しい、というところがポイントですから)。

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