再会キャサリンホルム兄弟

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おはようございます。今週も始まりましたね。
さて、上の写真はノルウェー、キャサリンホルム社のほうろうコーヒーポットです。
キャサリンホルム(Cathrineholm)は1907年創業の台所ほうろう製品メーカーでしたが、1970年に閉業しました。理由は、ステンレスやアルミ、プラスチック製品がほうろう製品に取って代わったため需要が減ったことだそうです。
時代の波に取り残されたのですね。確かに、今の自分のキッチンを見ても、ほうろうの製品は煮込み用の鍋以外は持っていませんが、実家では、水切りザルや保存容器もほうろうだった記憶があります。
キャサリンホルムが一番波に乗っていたのは1960年代。Grete Prytz Kittelsenデザインのロータス柄(写真右)が大ヒットしたときのようです。
実際キャサリンホルムといえば、このロータス柄が思い浮かぶ程なのですが、実は奥の花柄(?)も同じくキャサリンホルムのものです。形は全く同じ(僅かにフタの形が違います)ですが、デザイナーは不明です。
そうして、私はこれがキャサリンホルム製ということに、昨日まで気がつきませんでした。たまたまこのポットをロータス柄のポットの横に置いたとき、初めて形が全く同じと知ったのです。
確かにキャサリンホルムは企業ですから、ロータス柄以外も出していて当たり前なのに、全く気がつかなかったのは、この2個は別々のアンティークショップから別々の時に来たからなのですね。で、別々の箱に収まっていたと言うわけです。
このように偶然同じ時期に入荷して、ふと並べてみなければ、もしかしたら、ずっと気が付かなかったかも。
ロータス柄も素敵ですが、こちらの花柄もなかなかの可愛さです。地の色はロータスと比べてみれば分かる通り、白ではなく薄っすらと緑がかかった柔らかい色調。その色と丸みを帯びた形がしっくりと調和して、優しい雰囲気を出しています。状態も大変良く、使用感の少ないものです。
懐かしいほうろう製品。台所で見ることは昔に比べると減ってしまいましたが、耐久性が高く、直火にもかけられ、保温性も良いとほうろうならではの優れた特徴が見直されているとか。
何よりもしっとりとした質感が目にも心にも優しい気がします。
長い年月を経て再会したキャサリンホルム兄弟。
今週アップ予定です。
ミタ
..
なぜか左の耳のピアス穴がふさがりやすいのです。関係ないですが。

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