花のグラス


フィンランドからガラスがいくつか入りました。
定番のKastehelmi、Grapponia、そしてこちらのFloraのシュガーボウルサイズの小さなボウルです。ガラスといえば夏のイメージがありますが、こちらはスモーキーグレーで落ち着いた雰囲気。季節を問わずに使えそうです。
バニラアイスクリームなんて盛り付けたら美味しそうですよね。これから寒くなるのにアイスは無いと思ってしまいますが、北の国フィンランドのアイスクリーム消費量はなんと、国民一人当たり世界第4位とか(2002年)。
フィンランド人に尋ねると「だって外よりあったかいからね」だそうですが、もちろんこれは冗談。北極に近いほうならともかく、ヘルシンキでは冬でもアイスクリームよりは気温が低いと言うことはそんなに無いと思います。(分かりませんが・・・)
さて、そんな冗談が出るほど寒い北の国フィンランド。このFloraに限らず意外や花をモチーフにした食器が多いことに驚かされます。北欧の身近な自然と言えばむしろ雪や氷と思うのですが。
いや多分、だからこそ、花をはじめとした春を告げる植物に特別な愛情があるのでしょうね。
近頃はフィンランドだけではなく北欧各国からから来るメールは「寒い」「暗い」「鳥が行ってしまった」とトーンが落ちてきます。「僕たちフィンランド人がスマイルを忘れちゃう季節がきたよ」なんて思いっきり暗い(実際に暗いし・・・)この時期、彼らは花柄の食器を使いながら春のスマイルを忘れないようにしているのかもしれません。
そうして季節が巡り春を迎えるころには「鳥が来た」「花が咲いた」と皆が声をそろえて季節が変わった喜びを伝えてきてくれます。
東京都心に住んでいると春が来たなあ、嬉しいなあとあまり感じることは無いので、そんな便りを読むことは私にとってちょっとした喜びでもあり、発見でもあります。
そして私は、夏に「海で一日過ごしたよ。仕事なんてやる気しないね!」と打って変わって陽気な便りが届き、「うらやましいなあ、日本なんて暑さで動けないくらいよ」とお決まりの返事を書くのを楽しみにしているのです。
ミタ

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