以前お知らせしたとおり、1月7日発売の女性誌に”北欧の布”というテーマで取材がありました。
そこで、ちょっと気が早いのですが、フクヤがいつもお願いしているビンテージクロス買い付けのエキスパート。
その仮の姿は週2回スーパーでパートをしながら、勤め先の近くのリサイクルショップでお昼休みに布探しをしている(ある意味)スーパー主婦、エバさんに買い付けの依頼をしました。
「雑誌にでるの?春っぽい柄ね。よーし頑張るわ!」と張り切って探しに行ってくれたのですが「季節柄クリスマスしかなかった」そうです。
そんなわけで、週末にクリスマス柄のクロスが38点入荷しました。月曜日に母がアイロンをかけて、撮影をしてくれましたので、明日アップできます。
北欧のクリスマスクロスには、ちょっと他の国とは違うモチーフが沢山登場します。ここでデンマークの取引先から送ってくれた写真と一緒に一部を紹介すると
1.ブタ
クリスマスにはブタ(ハム)を食べる習慣があり、子孫繁栄や、豊穣の意味があるとか。なんと北欧では昔はサンタクロースの代わりにクリスマスの妖精がブタに乗ってプレゼントを配りに登場したそう。
2.りんご
長期貯蔵の出来るりんごは北欧の人にとって貴重な果物。そこから幸福の象徴となったそうです。昔は口にりんごをくわえたブタの頭をクリスマスに飾ったのだそう。
3.わらで作ったヤギ
フィンランド語でヨウルプッキ、スウェーデン語でユールボック、デンマーク語ではなんと言うのでしょう?聞くのを忘れてしまいました。
もともとはスカンジナビア地方で邪悪な化身のヤギが、冬至の一番太陽の力の弱い季節に訪れる伝説から「死と豊饒」(豊穣は冬至の後に訪れる豊かな季節の意味)そして「死と再生」の意味へ。キリスト教が伝わってからは、死から復活したキリストの象徴へと意味を変え、今はクリスマスのモチーフになったとか。
3.クリスマスの妖精
フィンランド語でトントゥ、スウェーデン語でトムテ、ノルウェー語でニッセ、と呼ばれるクリスマスの妖精。サンタクロースのお手伝いをしているそうなのですが、昔はこの妖精がプレゼントを配っていたといわれていたそう。
そのためでしょうか、実にこの妖精の柄が多く、北欧ではサンタクロースよりも愛されているのではないかしら、と思わせます。
今回もトムテ柄が沢山入りました。なんとかクリスマスに間に合うように準備が出来ましたので、どうぞお楽しみに。
ところで、テレビっ子の母に「リビングでテレビでも見ながら撮影してていいよ」といったのですが、テレビがついていませんでした。不思議に思って尋ねると「テレビの色が布に写ると社長(私)に怒られるから」だそうです。
怒りませんよ。撮り直してもらうだけです。