シャンディの思い出

ビアグラスを取り上げようと思ったのは、今日が世界ビールデー(8月第1金曜日)だからというわけでもなく、昨夜訪れたバーレストランのドリンクメニューにシャンディ・ガフがあったので、懐かしい気持ちになったからです。シャンディ・ガフとは、ビールにジンジャーエールを加えたもの。イギリスのパブではお馴染みのメニューで、イギリスの影響が強いアイルランドでも定番のパブドリンク。パブでは単にシャンディと呼んでいました。
昔住んでいたアイルランドではカフェよりもパブがはるかに多く、友達とちょっと会っておしゃべりしようとなったらパブに落ち着く事が良くありました。伝統的なパブにはソフトドリンクがコーラくらいしかなく、コーラが苦手でアルコールに弱い私はいつもシャンディかサイダー(リンゴ酒)を選んでいました。
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パブではつまみは、ポテトチップスしかなく、実はポテトチップスがあまり好きでないので、なんとかならないかと思っていたものです。ちなみに、イギリスとアイルランドではポテトチップスのことをクリスプス(Crisps)といい、チップス(Chips)とはいわゆるフライドポテトを指します。フィッシュアンドチップスのポテトがフライドポテトなのは、そういう理由なのですが、アイルランドの友人の高齢のお母さんがイタリア旅行で「チップス注文したらクリスプスが出てきた!」とぼやいていたのが可笑しく、やけに記憶に残っています。
閑話休題。シャンディに話を戻すと、シャンディにまつわるもう一つの思い出があります。私が子供のころ親族の冠婚葬祭の席で叔母が飲み物を注ぐウェイターに「ビール半分にしてジュースを混ぜてくれませんか」と頼み、怪訝な顔をする私の方を見て「おばちゃんね、ビールはこうやって飲むねん。可笑しいやろ?」とほほ笑んでいました。
それから随分と長い年月を経てアイルランドでシャンディを知り、ああ、と気が付きました。叔母と叔父は1960年代から70年代にイギリスのロンドンに住んでいました。叔母の頭にあったのはイギリスで昔から飲まれているシャンディだったのかも。けれども当時の宴会の席と言えばビールとリボンシトロンしか選択肢がなく、必然的にそのふたつを混ぜざるを得なかったのでしょう。
叔母はロンドン時代を振り返り「円が安かったから何でも高くて大変やったけれど楽しかった」と懐かしんでいました。60年代から70年代始め、ポップカルチャー全盛のロンドンなんて想像だけでワクワクします。実際に体験した叔母にとってシャンディはきっと、思い出の中の楽しさを形成している一つなんでしょうね。
さて、写真のグラスは、フィンランドのヌータヤルヴィによるRustica ビアグラス。製造期間は1963年から70年。ボウルはグスタフスベリのBersa スーププレート。こちらの製造期間は1960年から74年。どちらも叔母がイギリスで過ごした頃の作品です。
グラスは8月10日まで送料無料&ポイント3倍キャンペーンを行っています。対象商品は他にも色々ありますので、どうぞこの機会にご利用ください。
ミタ

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