6月北欧一人旅記(2)1日目のSoFo散歩&ワッフルランチ

前回はこちらからどうぞ。

さて、お腹も膨れたし、いよいよストックホルム観光へ。
前回も書いたように、名所旧跡はもう訪れているので今回はパス。今回のテーマは「お店巡り」です。向かったのは、オシャレスポットとして人気のSoFo(South of Folkungagatanの略)。

移動にはアプリで購入したSL(ストックホルム公共交通)の7日間チケットを利用します(またアプリがひとつ増えた……)。これがあれば地下鉄、トラム、バスなど市内交通が使い放題。片道43クローナに対して7日間で470クローナ。4日間の滞在でも11回以上は乗るだろうと計算して、多めに購入しました。

朝食を食べたVete-Kattenから徒歩で地下鉄T-Centralen駅からSlussen駅へ。そこから徒歩で最初のお店「Tygverket」へ。Tygverketは生地屋さんです。

この写真はウィンドウのガラスが反射していて分かりづらいですが、サンプルで飾られていたワンピースが素敵でした。店内にはリンドベリのデザインなど名作テキスタイルを見つけることが出来ます。Tygverketは近くにもう1店舗あり、そちらの方が品数が多く、洋裁手芸付属品も豊富で、縫い物好きにはたまらないでしょう。

それから訪れたのはデザインインテリア用品の店「Design torget」。旅行から戻った6月29日に開催を予定していた「関西・スウェーデン友の会」の夏至祭での抽選用の景品探しも兼ねてです。

スウェーデンのソウルフード、タラコペースト「Kallas」をモチーフにしたキッチン小物が面白かったのですが、高くてビックリ。この「高くて手が出ない」は今後この旅行で何度も遭遇。

ところが、Design torgetに隣接したインテリア小物店「GRANIT」で思いがけずリンドベリのBerså柄のカップをリーズナブルな価格で入手。GRANITにこんな典型的スウェーデンのデザインのアイテムがあったなんてラッキーでした。

次は「Retro Etc.」。ここはオリジナルデザインの小物だけでなく、ビンテージの食器や雑貨も扱っているので、15年くらい前に数回買い付けで利用したことがあります。ビンテージのボリュームは当時よりも減っている印象はありましたが、ユニークな商品があり個性的なビンテージをお探しの方にはお勧めのショップです。ここでは友人へのお土産を購入。プレゼント用と伝えたら無料でラッピングしてくれたのですが、あまりにも下手くそなラッピングに「スウェーデンだなあ」とニヤニヤしてしまいました。

次は、オーガニックフードを中心に様々な食品を扱っている「Rot Butik & Kök」へ。

ここでは食品を販売するだけでなく予約すればランチボックスを用意してくれたり、夜の料理教室もあるそう。もっと滞在日数が長ければ試してみたいサービスです。

スウェーデンの穀物製品メーカーSaltå Kvarnの製品も充実しています。Saltå Kvarnはジャケ買いしそうになるパッケージデザインの美しさが魅力。普通のスーパーでも手に入るので、気になる粉や豆などを自分へのお土産にしてもいいでしょう。

バターがあるとついつい価格をチェックしてしまいます。以前よりも値上がりしたとはいえ、500gで85クローナ(約1300円)は日本の半額。この物価の高い国なのにバターは安い。羨ましい。

さて、次は古着屋の「Pop Stockholm」へ。60年代、70年代を中心にしたカラフルでレトロな古着が手に入ります。が、やっぱり、お高い……。

値段はかわいくなかったのですが、看板犬はかわいかったです。

さらに歩いて毛糸屋さんの「Fingerborg butik & ateljé」。ここはしずく堂さんのために予定に入れていました。しずく堂さんが一緒でないので行く必要もないのですが、あとで「行ったよ」と報告するために立ち寄りました。編み物をしない私でも素敵だなあと思うのですから、編み物が好きならきっと楽しいお店でしょう。

次のお店に向かう途中で「Cissi och Selma」という洋服店を発見。古着ではないのですが、あえてレトロなプリントとデザインで服を作っているブランドのようでした。ビンテージ好きの私としては、どれも魅力的なので、立ち寄って手に取ってみたら「た、高い……(何度目!)」。ちょっと気軽に買える価格ではなかったのでパスしましたが、店内も60年代風にしてあり、とても素敵でした。

そして次の目的地は、リサイクルショップ「Stockholms Stadsmission」。街の人々が持ち込んだ食器や家具、衣類など、日常の暮らしがそのまま切り取られたような空間です。時には掘り出し物のビンテージに出会えることも!SoFoの店舗は比較的小さいのですが、市内にはもっと大きな支店もあるので、お宝探しが好きな方は要チェックです。

お昼の時間も過ぎてしまって、お腹が空いてきました。ランチはワッフル専門店「Älskade traditioner」へ。ワッフルと言っても甘い系だけでなく、おかず系も充実しています。

60年代のレトロな内装はタイムスリップしたような気分になります。

店の奥では、高校卒業のシンボルである白い帽子を被った学生が楽しそうに食事していました。この男の子以外には店内には白い帽子の女の子たちがいました。6月ならではの光景です。

私が選んだのは「En Klassiker」。ミートボールにポテト、きゅうりの甘酢漬け、リンゴンベリーがのった“これぞスウェーデン”な一皿!お支払いを済ませ、番号札をもらって待っていると、店員さんが「ミートボールが売り切れです」と謝りに来て、ショック!

「他のメニューを選んでいただけますか?」と言われ、迷った末に伝統的なエビサラダを使った「Lyx Skagen」に変更。差額を払うつもりが、「お詫びにサービスします」と笑顔で言ってくれて、思わぬサプライズが染みる。ワッフルはもちろん、間違いなく美味しかったです。

予定では12時過ぎくらいに行われる王宮の衛兵交代を見に行こうかなと思ったのですが、どう考えてももう終わっている……ということでプラン変更! Slussenに戻り、写真美術館「Fotografiska」へ行くことにしました。駅を出るとまず目に入るのは展望台。来るたびに目にしているおなじみの景色ですが、登ったことはありません。

実はストックホルムに何度も来ているのに、Fotografiskaは今回が初めて。Googleマップで検索すると「徒歩22分」と出てビックリ。「え、そんなに遠いの!?」と気持ちが萎えましたが、念のため公式サイトを見ると「Googleマップは間違った道を案内します。仮設の階段を下りて海岸沿いに歩いてください」との注意書きが。Google先生を信じて歩いたら大変なことになるところでした。危なかったよ。

仮設なのは周辺がずっと開発工事をしているからです。仮設階段の方に行くと、あったあったFotografiskaの案内。

指示通りに階段を下りると、ちゃんと「Fotografiskaまで600m」の案内がありました。海沿いを歩けば迷う心配もなし。

向こう岸には遊園地「Gröna Lund」の姿も見え、散歩気分で歩きます。

アール・ヌーボー様式の美しい建物が特徴なのですが……なぜか一枚も写真を撮っていない! 疲れていたのでしょうか。なんで撮らなかったんだ、私。建物の全貌は、ぜひみなさんが行ったときのお楽しみにして下さい。

中の展示は想像以上に充実していて、静かに作品を楽しめる心地よい空間でした。人も多すぎず、休憩するのにもぴったり。

ひと息ついて少し元気を取り戻し、この後はいよいよ宿へ向かいました。宿に行くために使うプラットホームはストックホルムの地下鉄装飾の中で一番有名なこれ(名前あるのかな?)。いつもは「あれはどの線だ?」と思い出せないのですが、滞在中は何度も通ることになったので、バッチリ覚えました。

それはそうとして、これで怒涛の初日が終了!
初日は私の好みでレトロなお店が多めになりました。とはいえレトロなショップは割とあちこちにあり、スウェーデンのレトロブームがすっかり定着していることを実感しました。

それでは、続きをお楽しみに。

行きたいお店はまだまだあったのですが、営業曜日が合わなかったり、時間が無かったりで回りきれませんでした。

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