気が早い話題ですが、北欧のクリスマスの定番、ジンジャーブレッドクッキーを焼きました。ジンジャーブレッドクッキーはジンジャーに限らず、沢山のスパイスが入っていて、焼きあがるとキッチンが豊かなスパイスの香りで包まれす。
ジンジャーブレッドを入れた、ジンジャーブレッド型の器はデンマークのプラスチックメーカーErik Koldのものです。サイズはいくつかあるようで、こちらは小さめサイズ。赤は既にアップしていますが、茶はただいま準備中です。
→Erik Kold ボックス(ジンジャーブレッド)
スウェーデンのジンジャーブレッドで一番よく使われる型はハート、その次はブタだそう。
そのブタを含んだスウェーデンのクッキーカッターもあります。
→ジンジャーブレッド クッキーカッター3個セット (スウェーデン製)
ジンジャーブレッドの歴史は大変古く、10世紀にはその記録があり、13世紀にドイツ人によってスウェーデンにもたらされました。その後、15世紀にはスウェーデンの修道院で消化を助ける薬として作られていたそうです。その時は今とレシピが異なって、シナモン、ジンジャー、クローブのほかに、胡椒、アニス、フェンネルなどが入っていたとか。
今ではレシピに胡椒を使いませんが、スウェーデン語(pepparkakor)、フィンランド語(piparkakut)、ノルウェー語(pepperkaker)でも、それぞれの国の言葉での”胡椒クッキー”と呼ばれていることが、名残として残っています。
そして15世紀、スウェーデン王、ノルウェー王を兼ねていた、デンマーク王ハンスはしばしば機嫌が悪くなり、ジンジャーブレッドが薬として医者によって処方されたそうです。当時、ジンジャーブレッドを食べると幸せな気分になると信じられていたのがその理由。
本当にそんな効果があるのかどうかは分りませんが、確かにスパイスの香りは幸せな気持ちをもたらしてくれる気がします。
ちなみに、北欧のジンジャーブレッドはアメリカタイプと違って薄くてパリっとしているのが特徴です。
このクッキーを1枚手の平に載せ、反対側の手の中指の関節で上から軽くひと叩き。きれいに3つに割れたら幸運の証、願い事が叶うとか。もし、食べる機会があればどうぞお試し下さい。
きれいに割れたら嬉しくて、ジンジャークッキーを食べたハンス王のように楽しい気分になります。いや、本当に。
ミタ
ノルウェーのヒルデさんに教わった北欧風ジンジャーブレッドのレシピは下記リンク先をご覧下さい。
→ヒルデのノルウェー風ジンジャーブレッドクッキー