エレガントでいながらガーリーなロールストランドRosmarin

120628-4.jpg

こんにちは、先日「北欧のおいしい話」など北欧の食にスポットを当てた本の著者である森さんにマカロンを頂きました。
「三田さん、マカロン食べた事無いでしょ」と。
何故分ったのか?
蛇足となるかもしれませんが、マカロンとはメレンゲにアーモンドプードル等を混ぜた生地を焼いたお菓子。最近のものかと思ったら、意外と歴史は古く、間にジャムを挟んだ”パリ風マカロン”は1930年にパリのお菓子屋さんから始まったとか。

さくっとした生地の食感と、間に挟まれたクリームのハーモニーもさることながら、人気の秘密は乙女心をくすぐる、そのカラフルで愛らしい形なのでしょう。
カラフルなお菓子やドレスがふんだんに登場した、ソフィア・コッポラによるガーリー全開の映画「マリー・アントワネット」でも印象的な小道具として使われていました。

マリー・アントワネット (通常版) [DVD] / キルスティン・ダンスト, ジェイソン・シュワルツマン, アーシア・アルジェント, マリアンヌ・フェイスフル (出演); ソフィア・コッポラ (脚本); ソフィア・コッポラ (監督)

写真のティーカップとケーキプレートのセットは、スウェーデンのロールストランド製、1957年から66年まで販売されていたRosmarinシリーズです。

120628-5.jpg

デザインは、Blå Eldで知られるHertha Bengtson(1917年-1993年)。
このピンクと白のほかに黄色とグレーなど数色有り、どれもマカロンを思わせる明るい色合いでいながら、パステルに転びすぎない絶妙にガーリーなバランスを保っています。
フォルムが優美かつ、洗練された雰囲気を持っているのは、Blå Eldシリーズと共通します。いい意味での野暮ったさを感じる北欧デザインの中で異彩を放つ、粋な雰囲気はHertha Bengtsonの特徴ともいえるでしょう。
彼女の経歴を見るとパリの美術学校Académie de la Grande Chaumière(グランショミエール)で学んだとあり、この色彩感覚とエレガントさはフランス仕込みなのでしょうか。
Bengtsonがスウェーデンを出てヨーロッパを周りエジプトに至る旅に出たのは1947年。途中フランスでの美術学校時代には既に店頭に並んでいたであろうパリ風マカロンを、もしかしたら食べた事があるかも知れませんね。
このRosmarinティーカップのトリオは今月中にアップ予定です。

ミタ

そういえば、マリー・アントワネットの愛人として知られるフェルセン(ベルバラ世代にはフェルゼン)ってスウェーデン人なのですよね。

ガリガリ君とメロンパンも食べた事ありません。

↓Fukuyaのお店へはここをクリック↓
Fukuya ネットショップ
【この記事をシェア】

コメントを残す

関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る