スウェーデン手工芸学校サマーコース2日目(その1)

さて、ダーラナ地方レクサンドのサマーコース2日目。連日の猛暑ですが、朝は20度を切るくらいで過ごしやすい気温です。この日の朝食は庭に出て湖を眺めながら。

すっかりクネッケブロードにゆで卵乗せたらこペーストにはまっています。パンはニンジン入り。

クラスメイトが手作りのショルダーバッグを持って朝食に来ていました。もちろん刺繍も彼女によるものです。手法は違えど、いま作っている作品にデザインが似ている。私たちが参加したコースは「ビギナー」とあったのですが、初日の自己紹介のとき、全員が普段から手芸をしている経験者、それどころかテキスタイルの専門家といったプロも参加していて、手作り品を身に着けているのは彼女だけではありませんでした。

ところで、これはストックホルムの北方民族博物館に展示されていた19世紀のショルダーバッグです。サマースクール終了後に訪れたのですが、ミア先生のお手本と雰囲気が似ていて驚きました。

つまり、参加の方たちは普段から身近にこういったデザインを見て頭に入っているので「さあ、やりなさい」と言われても私たち日本チームと違って戸惑うことなくさっと始める事が出来たのですね。
そんなことに気が付いた2日目。その日も9時に授業が始まり、ミア先生がまた別のステッチについて教えてくているところ。

この日も10時のフィーカがあったのですが、余裕がなくて写真を撮っていませんでした。ただ、同じテーブルについたスウェーデン在住のスペイン人のクラスメイトに「1週間だけの休みなの?そのうち3日間をここで過ごすの?全く意味わかんない。どういう事?」と眉間にしわを寄せながら追及され、上手く説明できずオロオロしたのは覚えています。休暇の目的が海外での手芸学校体験って、バカンスが長い南欧の人には理解できないようで、どうしても交わらない平行線のまま…(しずく堂さんとケイコさんについてはプロの作家だからなのね、と納得してくれたのですが)。
そして気が付けばもう12時のお昼ご飯。

メインはベーコン入りのクリームソースをかけたジャガイモ。奥にある赤いものはベジタリアン用のメニューで、日本のコロッケっぽい感じで美味しかったです。赤いのはビーツかな?

昼食後は必要なものを買い足しましょう、と手芸店へ全員で買い物へ行きました。初日にレクサンドの街中にある手芸店(ヘムスロイド)の割引券をもらっていたので、てっきりそこに行くのかと思っていたら、目的地は車で20分ほど山道を行った先の森の中にある別の手工芸学校「Sätergläntan」でした。

編み物好きにはパラダイスのような光景(と思う)。

入口にヒンメリが下がっていると思っていましたが

ヒンメリ用の麦藁が売っていました。日本では手に入りづらく、作家さんは皆さん材料の入手に苦労されているそう。ここにこんなにあるよ、と教えてあげたい。

皆さん夢中でお買い物していました。しずく堂さんも抱えきれない程の本と道具を買っていたなあ。

かくいう私は編み物をしないので、何か本を買おうかしらとページをめくるも、高度過ぎて出来る気がせず買うまでに至りませんでした。それよりも、せっかく作品つくりに乗ってきたのに、腰を折られた感じで早く戻りたく気もそぞろ…。
お店で過ごしたのは30分か1時間弱くらいだったか、買い物が終了し、戻る途中でクネッケブロードのメーカー『レクサンド』の工場が目に入りました。走っている車の中からなのでブレッブレですが、赤いダーラナへストの看板が見えるでしょうか?

毎日おいしく頂いていまーす!と心の中で感謝して、学校に到着。さて、続きに取り掛かるか、と気を引き締めたところ、新たなチャレンジが現れたのでした…。
続く
ミタ
2日目の話が続きます。一回で終わらせるつもりだったのですが…。

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