9月に入ったとはいえ、まだまだ暑い日もありますが、気が付けば向かいの家の木に紅葉がちらほらと混ざって、秋の足音が聞こえるようになりました。
さて、こちらはスウェーデンのロールストランドのお皿。シリーズ名は「Lehti Pun」。Lehtiとはフィンランド語で葉の意味、Punとは赤い色を差すようです。合わせて、赤い葉、の意味でしょう。その名の通り、赤い葉が描かれたデザインは、秋の紅葉をイメージしているのでしょうか。
このデザインを初めて見ましたし、あまりに珍しいものだったので、ディーラーさんに尋ねると「輸出用かな?」とよく分からない様子。何が珍しいかというと、フィンランド語の名前が付いているところです。ロールストランドはスウェーデンのメーカーですので、シリーズ名の多くはスウェーデン語。あるいは世界の共通語の英語、ちょと気取ってイタリア語やフランス語、がよくあるパターン。
それがフィンランド語。隣国とはいえ、マイナー言語の名前を付けた経過が不思議。そういう意味でとても珍しいシリーズです。他にカップなども作られたかどうかは不明です。
写真では分かりづらいかも知れませんが、表面にはエンボスでラインと円が浮き出しています。このフォルムをどこかで見たような気もするのですが、全く思い出せません。とはいえ、十中八九は既存のフォルムに葉のプリントを施したものでしょう。制作者の意図なのか、違うのか、光の加減で、このエンボス柄が葉の間から降り注ぐ光のようにも見えます。
こちらのプレートにご興味があれば、下記リンク先からどうぞ。
→Rorstrand Lehti Pun ケーキプレート
ミタ
ところで、秋に葉の色が変わることを差す単語があるのは世界でも日本語(紅葉)とフィンランド語(Ruska/ルスカ)だけと聞いたことがあります。世界中の言葉を知らないので、本当かどうか分かりませんが。