最高のスウェーデンのワッフル

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5月17日、南スウェーデンの馴染みのお店に最後の買い付けに行きました。途中バラの花を持った人と何度かすれ違います。この子もその一人。クルクル巻き毛と黒ぶちメガネが愛らしい男の子です。

買い付け先に行くと、そこはもぬけの殻。買い付け前には必ず行き先に連絡をして予約をしているのですが、そのオーナーさんに限ってはネット嫌いで、メールアドレスも知らず、約束をしていなかったのです。
驚いて内装を撤去している作業員に尋ねると、彼の携帯でオーナーさんに連絡が付き、近くに移転したと聞き一安心。移転先にたどり着くと「ビックリしたろ?」とニヤニヤしていました。なんでも以前の所よりはるかに家賃の安い今の場所を見つけたので衝動的に契約をしたとか。たまたま作業の人がいなかったら、そして彼が連絡先を知らなかったら、と思うと冷や冷やものでした。
「今日は何かあるの?花を持った人がいたんだけど?」と尋ねると、少し考えて「今日はノルウェーの憲法記念日だから、ノルウェー系の人がお祝いしているんだよ」。
北欧の国の中でも、ノルウェーは憲法記念日(ナショナルデー)を盛大にお祝いする国として良く知られています。そうすると、あの子もノルウェー系なのでしょうね。

ここでは、定番ものから、少し目新しいものまでを買い付け。これで、すべての行程を終え、あとは梱包して翌日の日曜日に発送するだけになりました。

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ところが、ここでまた新たな問題が発生。
日曜日に別のディーラーさんの家に全部預かってもらい、そこから発送をしてもらう約束をしていたのですが、彼が急遽入院することになりました。去年から体調が思わしくないとは聞いていたのですが、日本から買い付け前に連絡した時は元気そうだったので、まさかの事態。
困惑して、宿から車で1時間弱の場所に住む日本人の友人に連絡をすると、彼女が快く預かってくれることになり、一安心しました(これが数日のはずが色々トラブルで延びてしまい、ご迷惑をかけたのですが、この話は長いから割愛)。
以前からその彼女が勧めてくれているカフェについでに行こうとしたのですが、日曜日はお休み。気分はすでにカフェランチだったので、ネットで評判の良い別のカフェを見つけて行ってみました。

古いレンガ作りの外観です。カフェの案内によると、1600年代の建物だそう。

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メニュー看板です。トップにワッフル(Våffla)の文字があるので、ワッフルが名物なのかな。

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奥は案外と広く、天井が高く、この場所は結婚式やお葬式の集まりにも使われるとか。

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厨房を覗くと古い電気式のワッフルメーカーがありました。びっしりとこびりついた焦げが年期を物語っています。

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お店の女性(オーナーさんかな?)に尋ねると彼女がここに来た80年代にはすでに有ったので、どれくらい古いか分からないそう。しかもあと2台が奥に仕舞ってあるそうです。
このワッフルメーカーには興味が湧いて、調べたところ、どうも1950年代の製品のようでした。60年以上経っても現役の電気製品は、いったい世の中にどれくらいあるのかと想像すると、感嘆してしまいます。

カフェの窓辺の素焼きの人形がJieのフラワーガールにそっくり。もしかしてフラワーガールのデザインをしたElsi Boureliusの作品ではないかと思ったのですがサインが無く確認できませんでした。

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注文したミートボールのオープンサンドが登場。下のパンが見えない程ミートボールが積まれています。
厨房を覗いて作っているのを見ていたのですが、ミートボールはオーダーが入ってからフライパンで焼き、一個一個をナイフで半分に切って丁寧に作っていました。
上にはビーツとサワークリームを和えたソースがたっぷりとかかり、ミートボールはヌクヌクです。これが美味しくないわけがない。

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こちらは定番シュリンプのオープンサンド。これもすごいボリュームです。

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私がワッフルメーカーについて質問したお店の女性がお皿を下げながら「ワッフルは?」と尋ねるので「もうお腹がいっぱいで残念だけれど食べられません」と返すと「では、1枚サービスするから味見してみて」と言ってくださいます。

オマケなのに期待以上に素晴らしいデコレーション。生クリームとジャム、そしてラズベリーとプチプチした歯ごたえのザクロの実が飾ってあります。

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口に含むとサクッとしているのに、口の中でフワフワと溶けていきます。これは今まで食べたワッフルの中で最高の味でした。
ハプニングで一時はどうなるかと思ったのですが、とりあえずこれで初夏の買い付けは終了。そして、買い付けレポートも終わりです。今年も沢山の出会いがありました。ハプニングに見舞われたり、遅くまでの作業に疲れることはあっても、楽しかった事の方が多く、帰国するとまた次の北欧行きについて考えてしまいます。
そうそう、前回憧れのオストカーカを買って朝食に食べる事にした、で話が終わっていましたね。

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食べました。
ところが、これが、驚くくらい味も香りもない。ハナトモさんの作ったオストカーカの方が10万倍くらい美味しい。イチゴが無かったら食べられない風味です。

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おかしい、こんなはずでは、とパッケージを改めて見ると、何やら「温め」マークが。

数種類ある中で、一番容量の少ないものを選んだのですが、それが温め専用だったようです。温めたらまた違ったのかも知れません。
次は温め専用を温めて食べるか、冷たいまま食べられるものを買うかで再度挑戦してみますね。

ミタ

ブログのネタも溜まっているので、ようやく買い付けレポートが終わって、私は嬉しい。


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