美しきノルウェー、アール・デコのプレート

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明けましておめでとうございます。
2013年第1弾にご紹介するお品は、正月にふさわしい華やかで美しいノルウェーPorsgrund(ポルシュグルン)のプレートです。
1910年代半ばから1930年代にかけて流行した、アール・デコのデコレーション。とても状態がいいので、戦後に作られた”アール・デコ風”と思っていましたが、バックスタンプをみると驚いた事に実際に1930年代当時に作られたものでした。

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このポルシュグルンのバックスタンプは1911年から1937年まで使われたものです。
さらに手描きのサインのうち数字は製品番号とデコレーション番号、N.G.のイニシャルはデザイナー、Nora Gulbrandsen(ノーラ・グルブランドセン)のことです。

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ノーラ・グルブランドセンは1894年生まれ。1928年にポルシュグルンにノルウェー初の製造業における女性デザイナーとして採用され、1929年にチーフデザイナーとなります。
ちなみにスウェーデンではグルブランドセンより遡る事5年前、1923年にGefleに入社したArthur Percyが、初の企業デザイナーでした。
彼については以前フクヤ通信でもちらりと触れましたので、ご興味のある方は下記リンク先をご覧下さい。
変異、変形という名のカップ

当時流行のモダンなアール・デコでいながら、どこか北欧の雰囲気を持った作品を作り、特に写真のプレートのような、明瞭な色彩のラインと黒のグラデーションを組み合わせたデザインは彼女の特徴的なスタイルです。
作品はノルウェーの美術館はもとより、イギリスのヴィクトリア&アルバート博物館始め、各国の美術館に収蔵されています。
日本での知名度はあまりないのですが、ノルウェーではコレクターもいる作家。最近話題のノルウェーカフェ、フグレンにも彼女の作品が置かれているので、もしかしたら、そこで目にした方もいらっしゃるかも知れません。

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これは「ELLE DECOR (エル・デコ) 2012年8月号」のフグレンを紹介したページ。左上のオレンジと黒のプレートがそれです。
グルブランドセンは1946年に雇用条件が折り合わずポルシュグルンを退社、個人工房を開きました。1960年代には陶磁器だけでなく、七宝によるジュエリーデザインも手がけ、ノルウェーの老舗ジュエリーメーカーDavid-Andersenに多くのデザインを提供。1978年に亡くなりました。

ところで、このプレートはノルウェーでなく、スウェーデンのショップで買い付けました。見慣れたスウェーデンビンテージが沢山並んでいる中で、ポツンと大して注意も払われずに置かれていて、ちょっとドキっとしました。オーナーはノルウェーものにあまり詳しくは無かったのでしょう。

こちらのプレートは準備が出来次第、今月中にアップ予定ですので、どうぞお楽しみに。

ミタ

個人的に収集しているインゲル・ヴォーゲもそうですが、ノルウェーのデザイナーはまだまだ日本での知名度が低いのに、現地価格がそれなりにするので、なかなかご紹介の機会が無くて残念です。

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