ストックホルム市立図書館観察

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おはようございます。
中断していた「買い付けレポート」ですが、今日で最終回!
前回書いた通り、ストックホルムで予定外の時間が空いたので、かの有名なグンナー・アスプルンド設計のストックホルム市立美術館に初めて足を運びました。
実は、フィンランド、デンマーク、ノルウェーは観光で訪れたことがあるのですが、スウェーデンは仕事でしか来たことが無く、ガイドブックに良く紹介されている見所に行った事が無かったのです。市立図書館に至っては、数年前に近くのホテルに滞在中、毎日前を通っていた事もあるのですが・・・。

というわけで、中に入ると様々なメディアで何度も、何度も目にした、かの有名な円筒状の書架が。
正面のアングルは皆さんも繰り返し目にされているでしょうから、あえて外して…

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近くから見た書架。
スウェーデン語の本だけでなく、英語、フランス語、ドイツ語などありとあらゆる原語の本が並んでいます。

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アラブ語もありました。

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英語本コーナーで、パステルカラーにイラストが可愛らしい背表紙に目が留まりました。
無知ながら著者のアレグザンダー・マコール・スミス氏は知らなかったのですが、「The Girl Who Married a Lion(ライオンと結婚した女の子)」やら「The Right Attitude to Rain(雨に対する正しい態度)」といったタイトルがあまりにも魅力的で、帰国後に調べたらイギリスの有名な作家でした。
特に知られているのは”No.1レディーズ探偵社“シリーズだそうで、BBCでドラマ化もされたとか。
彼の日本語訳著書は下記リンク先からまとめてご覧になれます。
アレグザンダー・マコール・スミス

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知っている本では、イギリスの”Shopaholic(買物中毒)”シリーズがありました。
私は1作目の「The Secret Dreamworld of a Shopaholic」を読んで、虚栄心が強く、無計画で、自分のためなら平気で嘘を付く主人公に全く共感が出来ず、それでもいつかは痛い目に合って反省するのだろうと、我慢して読んだものの、最後は仕事も成功、大金持ちのボーイフレンドも出来、全部丸く収まるというハッピーエンドに腹がたつだけで、どこが笑えるのか分かりませんでした。

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ただ、この小説の中で、主人公が銀行の就職面接を受ける時に、どうせ誰も分からないからと履歴書に「フィンランド語堪能」と書いたところ、偶然出張で来ていたフィンランド支店のフィンランド人に面接をされる場面があります。フィンランド語=別世界の言葉、というポジションが分かったのは興味がありましたが。

時代劇的勧善懲悪で育った私には共感できなくても、イギリスではベストセラーで、ハリウッドで「お買物中毒な私」として映画化もされ、本はシリーズ化されています。

日本でも「レベッカのお買物日記」としてシリーズが翻訳されていますので、ご興味があればご覧になってみてはいかがでしょう。

お買いもの中毒な私! [DVD] / アイラ・フィッシャー, ヒュー・ダンシー, クリステン・リッター, ジョーン・キューザック, ジョン・グッドマン (出演); P・J・ホーガン (監督)

閑話休題

残念ながら日本語の本は無かったのですが、漫画が有りました。
漫画には詳しくないので、よく分かりませんが、最近の本なのかな?

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面陳列されていた漫画が意外な選択。
作者の辰巳ヨシヒロ氏は海外で高く評価されている作家だそうです(Wikipediaによる)。

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ああ、これは猫漫画「よん&むー」の伊藤潤二氏のホラー漫画。
いや、むしろホラー漫画で有名な方でした。ごめんなさい。

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さて、象徴的なこの中央の円筒閲覧室は長方形の部屋で囲まれています。

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これはその一つ。

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なんだろうか?

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古い水道システムのようです。水栓のハンドルは人の(神?)の形をしています。ハンドルという形状を保つためか、腕が4本。

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子どもの本を集めた閲覧室もありました。入り口にはこんな展示が。
この2人、仲が悪そうだなあ。

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時間をかけて、たっぷり堪能して図書館を去りました。

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これで、秋の買い付けレポートは終了です。
今回初めて11月に北欧へ行きましたが、準備を整えていたので、心配したほど寒くは無かったです(それでも1度なんて普通にありましたが)。晩秋(東京の感覚からすると、すでに冬、ですが)の美しい北欧も楽しめました。

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ただ11月に買い付けをすると、年末までとても短く、帰国後が怒涛の慌しさで、疲れからか体調を崩したときもありました。それを考えると、仕事的にもう11月は無いかなあと思っています。まあ、先の事は分かりませんが。
いずれにしても、次回はまた別の季節のレポートになりますので、どうぞお楽しみに!

ミタ


ただ同じ11月でも、あと1週間遅かったらクリスマスの装飾が楽しめたでしょうね。

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