こんばんは、ダラダラと書いていたフッティルーテンの旅。ついに最終回です。
さて、上の写真はコペンハーゲン、いや、デンマークの観光ガイド本で必ずといっていい程表紙となるニューハウンの光景です。カラフルで可愛らしい家が運河沿いに並び、オシャレなレストランが軒を揃え、そしてかの有名なアンデルセンも居を構えていたという、泣く子も黙るニューハウンです。
コペンハーゲンの最終日の前日、ホテルで母に「明日はコペンハーゲン観光だけど、行きたいところある?」と聞くと母が「そうやね、やっぱりロイヤルコペンハーゲンのお店に行きたいわ。それから高いから買わへんかもしれんけどジョージ・ジェンセンは寄りたいねん。」
「それから?」
「あと、ガイドブック(「北欧のおいしい時間」のことです)に出てたナッツの屋台でナッツ買いたい」
「で?」
「まあ、そんなもんやね」
・・・・・え゛?
「あのー・・・、王宮とか、人魚の像とか、ニューハウンとか、衛兵の交代とかって
見なくていいの?」
「ええ?」
「だって、デンマークに来てるんだよ。王宮とか、人魚の像とか、ニューハウンとか、衛兵の交代とか見なくていいの?」
「そう?じゃあ、行こうか?」
「いや、買物だけでもいいんだけど、でも、デンマークに来てるんだよ?」
というわけで、まるでちょっと隣街に遊びに来ているかのような母の発言に驚愕しながらも、翌日は日本に発つという最終日の3月31日、駆け足でコペンハーゲンの名所旧跡を周りました。あんまりにも駆け足だったので写真がほとんどありません。
とにかく、何はともあれ人魚の像。
それから、アマリエンボー宮殿。
そこの衛兵たち。
ちなみに衛兵と並んで写真を撮ったのですが、時間が無い、急がなきゃと叔母と母が「ちょっとすみません!」と衛兵に声をかけながらカメラを持ってパタパタと近づいた時点で、衛兵の口元がニヤリと歪みました。
慌てて写真を撮り終わり「どうも、すみませんね」と叔母が頭を下げた瞬間・・・・
あの衛兵がぶっと吹き出して、あわてて真顔に戻りました。
私、衛兵が笑ったの初めて見ましたよ。
それから、冒頭の写真のニューハウンに移動して、ローゼンボー城の博物館で宝物鑑賞。この博物館に収められている王冠の素晴らしさは一見の価値ありでした。
お昼になったので、最近イスラエル広場に出来たフードコートでランチです。
その後、母待望のお買物タイム。
なんだかもう、ものすごく慌しくて、一日に沢山周ったので、写真が少なく記憶も曖昧になっていますが、とにもかくにも、こうして北欧家族旅行は終わったのです。
・・・・・いや、終わっていない。
実は最後に立ち寄ったインテリアショップのイルムス(Illums)で母が父のお土産に買ったシェービングブラシをカウンターに置き忘れてきてしまったのです。
そんなわけで、イルムスのインフォメーションに保管してあるというそのお土産を、来月の買い付けの時に取りに行くことになりました。
そう、シェービングブラシを回収して、この旅行は文字通り”無事”終了となる予定です。
さて「フッティルーテンで旅をした」というと「高かったでしょう?」と聞かれたのですが、実はそんなにかかってはいません。
今回の旅にかかった費用は下記です。
●航空券(2011年6月時点)
成田→コペンハーゲン
コペンハーゲン→オスロ
キルケネス→オスロ
オスロ→コペンハーゲン
コペンハーゲン→成田
109,570円(全路線、サーチャージ込み)
●ナットシェル(2011年12月時点)
オスロ→ベルゲン(フロム鉄道とフィヨルドクルーズのセット料金)
22,300円
●フッティルーテン(北行き6泊7日)(2011年6月時点)
エクスカーション(犬ぞり、トロンハイム観光ツアー、ノールカップ観光ツアー)込み
159,833円
*フッティルーテンだけなら1,052ユーロ(2011年6月現在)
ここに別途、初日のオスロ1泊、翌日のベルゲン1泊、最終のコペンハーゲン3泊のホテル代と、空港から市内に出たときや、市内の移動に使った交通費はかかりました。また、もちろん船に乗っていないときは食事代もかかります。
物価の高い北欧。ちょっと食事すれば数千円になってしまう国で、フッティルーテンは3食(それもかなり立派な)に宿泊、移動付きと思えば決して高く無いと思うのです。季節によって価格は違うらしいのですが、今は当時よりもユーロが下がっているので、もう少しお安くなるかも知れません。
次の旅行はノルウェー沿岸急行船を考えてみてはいかがでしょうか?何度も乗られている方もいらっしゃるのも分るくらいノンビリ、ゆったりとした船旅でした。個人的にはまた機会があれば行ってみたいと思っています。
そして、その翌日の4月1日、コペンハーゲンから成田へと飛び立ちました。
今回の旅の目的の一つはオーロラだったのですが、ついに見ることは出来なかったのが残念だったね、なんて話をしながら機内でうとうととしていたとき、座席の周りが何だか騒がしく目が覚めました。
通路を挟んだ隣の席の人が窓の外を指しながらなにやら興奮した声で話しています。目の前のモニターを見ると、ロシア上空・・・・もしや。
「すみません、オーロラですか?」
「はい、向こうに見えるんです」
慌てて母と叔母を起こすと、窓際の席の方が場所を譲ってくれました(ちなみにアイスランドオーロラツアー帰りの人たちでした)。
飛行機の窓から見たオーロラはゆらゆらと光りながら帯状に空中に煌き、なんとも幻想的な光景。色は白く、言われて見なければ気が付かなかったかもしれません。
そうやって、私たちは最後の最後にやっとオーロラを見ることが出来たのでした。
ミタ
追記:
忘れたシェービングブラシは2ヵ月後の買付けで無事回収しました。
→デンマークでスウェーデン王族デザインのコーヒーセット
ということは、もしかして過去にもロシア上空でオーロラを見ていたのに、気が付かなかっただけなのか!?
楽しい旅行記、有難うございました!
旅行代金も思っていたより手ごろな価格だった!もっと高いかと思いましたが・・・。
数年前、2月くらいにドイツ旅行した際の帰りの飛行機の中で、私もオーロラ見ました。
そのときはANAだったんですが、
CAさんのアナウンスが入りました。
「お休みのところ、申し訳ございませんが、ただいま、オーロラを見ることが出来ます。」というようなアナウンスが入って、起きた記憶があります。
前に帽子を置き忘れて次の買い付けの時に無事回収ってのもありましたね。似ているのは顔だけじゃないのね♪
>>うっかり八兵衛さま
アナウンスがあったのですか!さすが日系航空会社、サービスが違いますね~。
もう本当に、次からは寝ないで窓の外凝視ですよね。
>>もももままさま
今回はたまたま私がすぐにデンマークに行くので回収できますが、そうでなければどうなったのかなあ。送料を払って日本に送ってもらうか、クレジットカードの引き落としをキャンセルするか・・・なのでしょうね。