クリスマスはホットオレンジで

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こんにちは、今週末はクリスマスですね。24日、25日と土日が続くので家で過ごす人も多いのではないでしょうか?
我が家では毎年私がローストチキンを焼いてたのですが、今年は家人がローストビーフを焼くと宣言したので、私は北欧風に「ヤンソンの誘惑」作る予定にしています。もちろん、使うのはスウェーデンで買ってきた“Abba”のAnsjovis。上手く出来たらフクヤ通信でもご紹介しますね。
もし、いつまでも紹介しなかったら・・・そこら辺は察してください。
さて、北欧のクリスマスに欠かせないのはスパイス入りのホットワインです。スウェーデン語で「Glögg(グロッグ)」、フィンランド語で「Glögi(グロッギ)」、デンマーク語とノルウェー語はどちらも「Gløgg(グロッグ)」。
先日のスウェーデン料理教室でも作り方を習いましたが、スパイスの香りと砂糖の甘みでアルコールが苦手な私でも飲みやすいワインです。何でも本場では温めることで飛んでしまったアルコールを補充するためにウォッカを加えることもあるそう。なんてアルコールに強い人たちなんでしょうか。
とはいえ、やはりアルコールは・・・という方はジュースで代用するのはいかがでしょうか?出来上がったスパイス入りホットジュースはグロッグと同じくグラスに入れてどうぞ。
この写真に使ったのはIittalaのTsaikkaグラス。1957年にティモ・サルパネヴァが発表して以来、現在も販売されているロングセラーです。ガラスのカップに金属のホルダーが付き、ホルダーを取り外してグラスだけでも使用することが出来ます。
よく知られていることですが、この金属ホルダーの独特のパンチングされたデザインは、サルパネヴァがファスナー工場を訪れたときに、ファスナーを抜き出した残りの金属板を目にし、そこから発想したとか。当初は本当にファスナー工場からの廃材を利用していたそうです(今は違います)。
現在のTsaikkaはクリアグラスにシルバーのホルダーの組み合わせのみが生産されていますが、50年以上の歴史の中ではカラーガラスのものや、カラーホルダーのものも作られました。ガラスの色はライラックとブルー、ホルダーはゴールドと赤です。
Tsaikkaはクリスマスのグロッギを飲むのに使われることが多いためか、カラーホルダーのものはクリスマス用に販売されていたようです。
特に1990年のクリスマス商品として出された、金のホルダーにガラスのソーサーをつけたセットはとても人気があったそう。ところが、生産コストがかかりすぎ、あえなくその年だけで生産中止。
トップの写真に使ったのは、そのグラスのソーサーつきのTsaikkaです。
→Iittala Tsaikka グラス ソーサー付き
ソーサーは中心から渦を巻くようなエンボスのパターンが付けられ、有機的で複雑な表情がとても美しいです。今年のクリスマスはこのグラスでホットオレンジ、もとい、グロッギなぞいかがでしょうか?
グロッギの作り方は色々あるようですが、ノルウェー大使館のホームページにレシピがありました。参考になさってください。
スパイス入りホットワイン (Gløgg)
もちろん、ここはノルウェー語ですので「グロッグ」ですが・・・あれ、材料だけで分量が無い・・・。
ミタ

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