先日、今年からカフェを始めた友人が「スコーンをメニューに加えたいんだけど、思ったように出来ないの。アイルランドに住んでいたとき作ったりした?コツを教えて」と連絡がありました。
スコーンは言わずと知れた、イギリスのお菓子。けれども、お隣の国、アイルランドでも頻繁に食べるお菓子です。材料さえあればあっという間に出来るので、確かにアイルランドに住んでいるときは気が向いたら作っていました。
オーブンを予熱しながら生地を作り成型。オーブンに放り込んだら、身支度をしながら焼いて、朝食に焼き立てを食べる、といった具合で、この間30分もかからないほど。
現地で聞いたスコーンつくりのコツは
1、生地は捏ねすぎない
2、生地の厚さは1インチ(約2.5cm)
3、型を抜くときは決して回さない
の3つだけです。
スコーンは「大雑把につくるほど美味しく出来る」と言われるほど、ざっくりとしたお菓子。
友人には、この3点を伝えると「中華饅頭みたいな形になってしまう。プクーと膨らんで割れた風にならない」と・・・。
これは実験してみるか、と久しぶりに思い出しながら作ってみました。出来上がりが上の写真です。
作ってみて”中華饅頭のような形になる”理由が分かりました。スコーンのあの独特の割れ目を作るには、側面の状態がとても大事なのです。型を抜くときに側面が潰れると真ん中だけが膨らみ、饅頭型になります。
ですので、スコーン作りのコツ4は、側面を潰さずさっくり切るために「抜き型には内側にもしっかりと粉をまぶす」ですね。
さて、フクヤの仕入先は主に北欧ですが、なぜかデンマークからイギリスの製品がよく入ってきます。StaffordshireやJAJパイレックスといった日常使い用のメーカーが多く、リーズナブルな価格に加えて、デザインが可愛らしくどれも手に取りやすいのが魅力です。
撮影に使ったのは、
・Staffordshire Potteries Bacchus ケーキプレート
・Staffordshire Potteries Bacchus コーヒーカップ
このBacchusシリーズは1970年代のものですが、今年の5月にイギリスの姉の家でテレビを見ていたら、マーガリンのコマーシャルに使われていて、意外な再会に嬉しくなりました。
マーガリンと言えば、姉が「I Can’t Believe It’s Not Butter!(これがバターじゃないなんて信じられない!)」というマーガリンを使っていて、そのネーミングに笑ってしまいました。
これには後日談があり、日本でロビン・ウィリアムズのインタビューを観ていたら、彼が競演の女優さんの声を「I can’t believe it’s not butter!」と表現して笑いを取っていました。日本語字幕では「彼女の声ってバターみたい!」と訳されていましたが、これでは何故会場大爆笑なのか分かりませんね。でも確かにこれは訳しづらい!私も偶然姉が使っていなかったら全く意味が分からないところです。
閑話休題
写真に戻ると、少し陰になって分かりづらいのですが・・・
・Sadler ティーポット 5200円
・Denby Arabesque クリーマー
・Denby Arabesque シュガーポット
を使っています。
そんなイギリス物がいつの間にか集まっていたので、スコーンを作ったついでに「イギリスフェア」を開催することにしました。期間中に対象商品のお買い求めで、送料無料、またフクヤ会員の方にはポイントが2倍付きます。この秋はイギリスのもので食卓を飾ってみてはいかがですか?
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ミタ
アイルランド流はスコーンにバターとジャム、ですがイギリスではバターではなく、濃厚なクロテッドクリームを使います。今回はイギリス風に、とはいえ、クロテッドクリームを用意していなかったので、しっかり泡立てた生クリームを使いました。少し古い生クリームを、もっとしっかり泡立てて分離させると、クロテッドクリーム風のものが出来ます。