こんにちは。昨日、冬の寒さのデンマークからスウェーデンに入ると、打って変わって初夏の暖かさでした!
その気温は約10度上がって20度。広場では花が咲き、人々が芝生の上で寝転んで短い夏を楽しんでいます。夏至も近いこの季節ですので、夜は9時ごろまで明るく、屋外なら本も読めるくらいです。
この写真を撮ったのは夕方の6時。まるで昼間の明るさですね。
6時にはほとんどのお店が閉まっていますから、ぶらぶらウィンドウショッピングを楽しみました。
数年前から違うプリントの生地を組み合わせた服がはやっているようで、このワンピースも何種類かの生地を上手に組み合わせて、可愛らしく仕上げてあります。
で、よーくお腹の辺りを見てくださいね。
生活
と書いてあります。
これに限らず、日本語プリントの服は毎日のようにどこかで見ます。適切なものもあれば、どこかからコピーしたらしい、意味は分かるけど無関係なもの(”精密な型”など)、そして全く意味の無い平仮名やカタカナの羅列まで。
なかでも最近イギリスで流行っているのは、「Superdry 極度乾燥(しなさい)」Tシャツ。姉の説明によると、イギリスで”おしゃれ”で通っているブランドだそう。コペンハーゲンでも着ている人を見かけましたから、ヨーロッパに流行が広がっているのかも。
“しなさい”が括弧内に入っているのが秀逸です。しかも命令口調がおかしい。下にリンクを貼りましたので、興味があればご覧ください。
→Superdry
そして、この「生活ワンピース」の場合は、スウェーデン語は分かりませんが、英語で言う「ライフ」を辞書で調べた結果と思います。気持ちが分かるだけに、なんとなく惜しい!
さて、お腹がすいたので、適当なカフェ(バー?)で食事をしました。何も調べずに飛び込んだのですが、これが当たり。
写真は家人が注文したミートボールです。家人によると「Ikeaより美味しい」そう(何もIkeaと比べなくても・・・)。添えられているベリーは甘みをつけず、酸っぱさがお肉に合います。
私が頼んだのは、シーフードのスープ。
スパイスに詳しくないので何が入っているのか分かりませんが、ほんの少し辛く、なじみの無いスパイスの香りが食欲を沸かせ、たちまち平らげてしまいました。
さて、尾篭な話ですが・・・。
このレストランでトイレに入ってびっくり。真っ青なランプで照らされています。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、これは静脈を見えにくくすることで、注射器で麻薬を打つのを防ぐためなんですね。
もっとも、このカフェは夜になると地下がバーになるようで、これも仕方ないのかなあ、と思いましたが、その昔、家人が留学していたアイルランドの大学のトイレもこのランプで照らされていたのには、麻薬がそんなに一般的なのかと驚きました。
ちょっと怖い話なのです。
怖いと言えば、話は戻ってベルギーを出国するときにセキュリティコントロールで、危険物所持のために調べられてしまいました。
私がセキュリティチェックを通ると、背の高いハンサムな係員が「フランス語?それとも英語がいいですか?」とニッコリ笑って私を止めます。
普段から止められると面倒と、金属はヘアピン1本付けないようにと完璧準備なので、どうも私自身ではなくバッグの中身が引っかかったらしい。彼に「英語でお願いします」と微笑み返すと、小柄できびきびした女性係員に引き渡されました。
「英語分かります?!」
「は、分かります」
「手を広げてそこに立って!次は足をその上に順番に乗せて!」
「こうですか?」
「違う!靴は履いたまま!」
「す、すみません(なぜ謝る?)」
「バッグの中身を調べます!」
と私のバッグの中身を一つ一つ点検し、なにやら真っ赤な色で派手な絵や文字が日本語でプリントがされた、手のひらサイズのビニールの袋を取り出して
「これは何!!」と鋭い口調で尋ねます。
ああ、それは、その物体は、さぞかしマチュピチュが寒かろうと母のアドバイスで持っていった、日本が誇る世紀の発明・・・
使い捨てカイロ!
ベルギーがあまりにも寒かったので、念のためにと封を切らないものをバッグに入れたままだったのです。
しかし、使い捨てカイロって英語でなんて言うんだ??
「How can I explain it in English・・・?
It’s・・・ It’s a・・・」
カイロを握り締め私を睨み付ける係員、ぽかんと口をあけてその真っ赤な物体を見つめる私・・・。ものすごく長く感じましたが、実際はこの間1、2秒くらいだったのでしょう。
「ウ・・・ウォーマー!」
ヘレン・ケラーがウォーター!と叫んだときもかくやと思われるほど。
「ウォーマー?こすると熱くなるやつ?」
「そう、そういうやつ!」
「行きなさい!」
日本の大発明はベルギーにも浸透していたのですねー。ありがとう、誰か分からないけれど、ベルギーに広げてくれた人!でも、出来ればパッケージには英語でも書いて欲しかった。
皆さんも使い捨てカイロを持参するときは、機内に持ち込まないか、英語でなんと言うのか調べてからにしましょうね。今日のワンポイントアドバイスでした。
ミタ..
けっこう仕事もしています。明日あたりはその話題を・・・。
はじめまして!
いつも楽しく拝見してます。
旅の記録が更新されるようになってから、
自分も旅をしているようでとても楽しいです。
昨年、ストックホルムに行った際に、ぶらりと入ったアウトドアショップ(釣りや狩りの用品なども揃っている)に、
やはり日本の使い捨て携帯カイロが売られていました。
多少は輸入され、コアなユーザーがいるようですね。
それにしても、ドキドキする体験でしたね。
なんで係員ってあんなに威圧的なんでしょうね?
今、空前のユーロ安円高です。お気をつけて楽しい旅を続けてくださいね!
カイロのお話、超ウケました!何故かツボにはまってしまい大爆笑でした。
空港のセキュリティの係員って怖いですよね。あまりに高圧的な態度なので、こちらは何も悪いことしてないのに、なんだか悪いことでもしちゃったかのような錯覚に陥ります。
ちなみにうちの母、アメリカへ遊びに来る時に「すっごい便利だから小型携帯サイズの消火器をあなたにあげようと思って手荷物に入れといたら、成田のセキュリティで取られちゃったわ!」ということがありました。
はじめまして。いつも楽しい記事をありがとうございます!
カイロと言えば…
私はいま、運河で有名な中米の国に住んでいるのですが、先日一時帰国し、母を連れてNY経由で中米へ戻る際、母がNYのセキュリティーチェックでひっかかりました。
手荷物を何回通してもダメ、4回目にして、バッグの側面のポケットから使い捨てカイロが4個も…!!
即取り上げられました。。。
知人に、おなかに貼っていたカイロがセキュリティでひっかかった人もいます。。。
今回の旅の様子、とても面白いです。
次は中米にもぜひいらしてください。
南米より、さらにワイルドですよ。
はじめまして、初コメントです。
『superdry極度乾燥(しなさい)』、去年シドニーに行ったとき、この看板、見ました!!『なんだ、この微妙な日本語…?』と思いましたので、まさかストックホルムでもあると聞き、びっくりして思わずコメントしちゃいました(汗)
オーストラリアもイギリス文化なので、納得しました!
旅の記録、楽しみにしてます!!
>>まるでんさま
こんにちは!
いつもありがとうございます。そうですか、やっぱりあまり一般的ではないのですね。あんなに寒い国なんだから、もっと広がってもいいと思うんですがねえ・・・。
>>メグミさま
な、なんて大胆なお母様・・・。
いや、でも何がOKで、何がNGかちょっと判断に苦しみますよねー。
私はカイロが危険物なんて全く知りませんでした。なんで?発火物なのでしょうか??
>>panapandaさま
こんなにカイロで引っかかった人がいるとは!絶対に商品説明に書いておくべきですよ!いまはアメリカはとても厳しいからさぞかし大変だったでしょうねー。
ところで、中米はいつか行きたいと思っているのですが、あまりワイルドなのはちょっと・・・。
>>こじろうさま
はじめまして!
オーストラリアまで広がっていたのですね。極度乾燥(しなさい)が!
もしかしたら私が北欧で見たのはイギリス人の観光客だったかも知れませんね。ところでサイトをご覧になりましたか?意外とお高くてびっくり。
って、ジョークTシャツで作っているわけでは無いから当たり前かー。
カイロの材料は殆ど火薬みたいなものですから、危険物なんですよー。熱くなりすぎないように調整するものが入っているけれど、赤外線(?)チェックでは火薬持ち込むのと変わらなく見えるそうですー。
Superdryのサイト見ました。
「堅い天候の会社」「極度の自動車」「東京はえ精神」(のつもりだと思う)・・・て、なんじゃこりゃこりゃです。ははは。
>>ハナトモさま
火薬と同じなんですねー。あのあと、使い捨てカイロのメーカーサイトを見たのですが、特にそれについては書いていなかったのです。絶対に書くべきですよねー。911以来随分と厳しくなったし。
>>k7さま
そうなんですか!?ホテルのネットが遅くてSuperdryのサイトが重過ぎて見られません・・・。
しかし、そこまで来ると確信犯かと思っちゃいますね。