イタリアのベルルスコーニ首相が「フィンランドに行けばフィンランド料理に我慢しなければいけない。」と言う言葉を受けて、フランスのシラク大統領が「イギリス料理はフィンランド料理についでまずい。」と発言したのが一昨年のこと。
イギリス料理に関しては、長短合わせて過去7、8回渡英した経験から言うと「確かになあ」と言わざるを得ないのですが、フィンランド料理は、まずかった記憶がありません。
聞けば、あまり外食文化が発達していないので、レストランで食べる料理はあまり美味しくないのだけれど、家庭料理は美味しいのだそう。そういえば私たちは買い付けで、ほとんど外食はしていなかったのです。
滞在先ではキッチンが使えたのですが、料理する気力など無く、スーパーマーケットのデリカを買ってきては（グラム売りです）レンジでチンして食べていました。
ディーラーさんが招待してくれた家庭料理レストランも美味しかったけど、スーパーのデリカがこれまた美味しい！
大きな声ではいえませんが、イギリスはデリカもまずいです。
と、そんなわけで常々フィンランド家庭料理を覚えたいなあと思い色々本を探していたのですが、この「ムーミンママのお料理本」を見つけたときは中身も見ないでジャケ買いをしてしまいました。
今まで本選びに費やしていた時間は、なんだったのでしょうね。出会いなんてこんなものかも。
と、言うわけで早速作ってみました。盛り付けたのは、オイヴァ・トイッカのFauna。Faunaとは動物相と言う意味で、その通りユニークな表情の生き物たちがグラスの表面いっぱいに描かれていて、見るたびに発見があります。
レシピの名前は”嵐の日のにしん料理”。本では茹でたジャガイモを添えて、とあったのですが混ぜてポテトサラダ風にしました。
甘酢ニシンと酸味のあるサワークリームの味が良く合う一品でしたよ。
Faunaのボウルとピッチャーは今月中にアップ予定です。お楽しみに。
ミタ
