買い付けスタッフYに、目ざといね、と言うとバタバタして喜ぶので、連発していたら、スタッフAに「それってあんまり褒め言葉じゃないんじゃないの?」と言われてしまいました。
さて、朝9時にフィンランドの古都トゥルクを出た電車は2時間で首都ヘルシンキに到着します。
すぐにトラムに乗り換え、ヘルシンキの宿へ向かう途中、車窓から外を眺めていたYが「あ、あの店」と小さく声を上げます。「あそこ、いってみようよ」と言うのですがどこから見ても、普通の観光客向けのお店。
まあ、時間もあるし、いいかなと思い、いったん宿で荷を解いてから再びトラムに乗り、途中下車して先ほどの小さなお店に入ります。
入ったはいいものの、琥珀のアクセサリーやフィンランドのお土産が並んだ平凡な土産物屋。やっぱりダメかも、と思いつつ奥に入ると、そこには幻のブラックパラティッシが!
店主に尋ねると、これはもう最後の在庫だそうで、通常よりもやや高めの価格が付いていましたが、迷わず購入。
Yに「目ざといね」というとまたバタバタして喜んでいました。
近くの広場の屋台でピロシキとコーヒーの少し遅めの昼食を済ませると、早く閉まるアンティークショップを回るには少し時間が遅かったので、先に通常のショップを回ることに。
まずは6番トラムに乗ってアラビアファクトリーショップへ。
このトラムの行き先はARABIA。終点のひとつ手前の駅で降りると目の前にArabia工場が現れます。
ところが、今回、アラビアファクトリーにはあまりめぼしい物は無かったので、自宅用にBクラス品をいくつか購入し、すぐに見切りをつけ中心街に戻りました。
もしあったら1個買おうね、と言っていたファクトリーマグも無し。(以前プレゼントで2個もらったので、スタッフ全員用にあと1個欲しかったのです。)
ところで、Yは目ざといに加えて、ブランドやキャラクター情報に詳しいというのもAや私に無いところ。ここからYの大進撃がはじまります。
marimekko、Finlayson、アルテック、ムーミンショップ・・・Yの指示のもと次から次へとお店を回ります。
「これは去年の柄だね。この価格なら買い」「これは○○で扱っていたけど高すぎるね。買わなくていいや」「これは○○で○○円で出ていたから、試しに5個買ってみよう」「これ、在庫いくつあるかな。ちょっと聞いてみてよ」「これ、日本で買うと○○円だよ。欲しいなら自宅用に買えば?」
Yの指示にしたがっているうちに、いつの間にやら全員両手に合わせて3つも4つも袋を下げています。
「疲れたね!休憩しよう!」Yが高らかに宣言し、ハックマンデパートでアイスクリームを食べるためやっと座ることが出来ました。
ところが、食べおわるやいなや、Yが「さ、次の店は6時閉店だから、行くよ」と立ち上がります。「そ、そうね。」
メンバー最年少、唯一20代。元気です。
元気すぎます。
ミタ