10年以上前でしょうか、買い物ついでに洋書店をぶらぶらしていたら、北欧の雑誌特集をやっていました。
趣旨は、”北欧の人は日本人と自分たちの感覚が似ていると思っていて、日本が大好き。雑誌でもよく日本特集をしている。でもこれはどうやら、片思いかもしれない。”
と、少し長くなりましたが、こんな内容でした。
さて、この写真はスウェーデン、グスタフスベリのコーヒーカップVeronikaです。その色といい、柄といいなんとなく和風に見えます。作者のKarin Bjorquistは来日経験もあり、日本の陶芸にも関心があったというから、日本を意識して作ったものかもしれません。
日本と言えば、かなり雰囲気は違いますが、Paul Hoffのその名もずばりJapanというシリーズもありましたね。
こちらのVeronikaのカップは、型押しで作られた花柄に釉薬が自然にたまり、穏やかな陰影を見せています。日本の食卓にも違和感無くしっくりとなじむデザインで、年齢を問わず使えるのでは無いでしょうか。
彼女の息子のJonas Lindkvistは1980年代に、同じくグスタフスベリでKyotoという作品を作っていて、親子二代に渡っての日本への思いを感じます。
ところで日本への片思い、今はどうなんでしょうか。最近は両思いになったのかな。
ミタ