映画の中のホグラン

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おはようございます。緑が美しい季節になりましたね。
写真の手前にある四角形のガラスと、丸い青のガラスはBoda社における、Erik Höglund(エリック・ホグラン)の作品です。光を通してガラスが美しくモチーフを浮きだたせています。
→Bodaアッシュトレイ
ところで、今朝、テレビをつけると1985年のスウェーデン映画”マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ”が放映されていました。丁度、昨日この映画について考えていて、確認したいことがあったので良いタイミングでした。テレビをつけるのが1時間遅かったら、あるいは昨日最後につけたチャンネルがここでなかったら気が付かないところでした。
この映画について考えていたのは、再来週アップ予定の写真の後ろ側にあるビアマグについて調べていたからなのです。
このガラスマグは、スウェーデンでエリック・ホグラン作ということで買い付けてきたものなのですが、調べてみるとどうも実証が得られない。
ですが、その調べる過程でホグランが”マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ”で映画の中に登場する芸術家のモデルでもあると書いた記事を発見しました。この映画は1958年から1959年のスウェーデンを描いていて、主人公の叔父は、Boda(現:Kostaboda)のガラス工場で働いています。そしてホグランも当時Bodaに所属していました。

これがその記事。

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スウェーデン最南端の街、Trelleborgの案内サイトです。この記事によると、左の「Mor och barn(母と子)」像はホグランによる1958年の作品で、彼は「Mitt liv som hund(マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ)でモデルとなった」とあります。
1958年と言えば映画と同じ、そして、この彫像を見て、あ!と思い出しました。
映画に登場する美女が街の芸術家の家でヌードモデルになっているのを、主人公が覗き見をして屋根から落ちるシーンがありましたね!

このポスターの右上にある写真が、そのモデルのポーズシーンです。上の彫像と比べてみてください。

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そして、映画の終盤に出来上がった彫像が運ばれている様子が、数分間写ります。

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テレビをカメラで撮った写真なので画像が悪いのですが、Trelleborgの街にある彫像と同じ形なのがお分かりになるでしょうか?
ただ、Trelleborgのサイトによると、実際の彫像は小さなサイズらしいので、これは映画用に大きく作ったものなのでしょうね。

また、改めて映画について調べると、ホグランの名前が美術協力として登場していました。

このようにエンドロールに、”Erik Höglund”とありました。一番下がそうです。この映画は何回か観ているのですが、全く気が付きませんでした。

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Erik Höglundについては、以前も書きましたが、スウェーデンでは大変に有名な作家ですが、日本での認知度は今ひとつ。彼の作品は随分と前から日本で紹介されているのですが。
知れば知るほど興味の湧く作家ですので、これからもっと日本でも見るようになるかもしれませんね。
2007年5月17日の記事
ところで、冒頭のビアマグですが、結局自分では良く分からなかったので、調べているときに見つけた、スウェーデンのホグランのコレクターの方に朝一番に質問のメールを送ってみました。見ず知らずの方なのですが、知らぬは一生の恥、聞くは一時の恥、と言いますものね。まだ返事はありませんが、質問をすると返信をいただけることもあるので期待して待っています。
さて、この映画でホグランの作品をもう一つ見つけました。

この主人公の叔父さんが手にしている”おっぱいミルクジャグ”。

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まるでジョークショプにあるようなデザインですが・・・
アートの境界線というものは、分からないものですね。

ミタ

追伸:
と、ブログを書いていると返信がありました。
やはり、エリック・ホグランではなく、Bengt EdenfalkがSkrufでデザインしたものだとか。
すごい、早い!そして詳しい!
それにしても、スウェーデン今は朝の6時ですね。なんて早起き!!

ところで、私はこのように考えている事が目の前に現れるという偶然が良くあります。家人によると、私は人の思念を電波でキャッチしているそうです。アートよりも意味分かりませんね。

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映画の中のホグラン」への4件のフィードバック

  1. さっき午後から出勤のオタク娘と昼食の焼きそば食べながらスウェーデン映画の話をしていたところです。以前借りた「ペリカンマン」って何か面白かったなあ、とか、B級orC級ホラーカルトムービー「死霊の盆踊り」ってどんなんか一回借りてみよか、夏やし…とか(ゾンビの話らしい)。「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」はたぶん「ペリカンマン」と一緒に借りてきて見てました。娘は9月にはデンマークからの北欧トラッドミュージック/ハラール・ハウゴー(フィドル)ヘレーネ・ブルーム(ヴォーカル)のコンサートに行くそうです。私は北欧雑貨、娘は映画と音楽に惹かれています。今、フクヤ通信見てビツクリしました。以心伝心?

  2. >>k7さま
    なんと言う偶然!でもK7さまも良くそういうことがありますよね?
    ところで「死者の盆踊り」って・・・。
    お嬢さんは9月にデンマークに行かれるのですね!きっと良い季節と思います。いつもチケットの安い、寒いときしか行かないので、羨ましいです!

  3. 残念ながらと言おうか、嬉しいことにと言おうか、彼らが兵庫県立芸術文化センターに遠路はるばる来て下さるのですよ。マイナーなコンサートらしいですが、そこがオタクですね。遠いガイコクまで行くまでもなく欲求を満足させてしまうところも。

  4. >>k7さま
    え!そうなんですか?
    全然知らない人(すみません、音楽は弱くて・・・)ですが、フィドルは好きなので聞いてみたい。でも、兵庫県はあまりにも遠い・・・。
    と思って調べたらその前に東京に来るじゃないですか!渋谷ならバスで30分だ!
    あ、でもクラブクアトロ?最近立ち見はきついお年頃なんですよね・・・。悩むなあ。

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