素敵レストランでフィンランドの味を堪能

Tram

こんにちは、写真は夜のヘルシンキを走るトラムです。
今回はヘルシンキで夜に時間ができる予定だったので「北欧のおいしい話」の著者、森さんにあらかじめお勧めレストランを教えてもらいました。
勧めていただいたのは、この写真の近くにある「Kosmoa(コスモス)」。伝統料理が比較的リーズナブルに楽しめる名店だそう。

P1100373.JPG

ただ、買い付け中につき、ラフな服しか持ってきていません。あまりにも敷居が高いお店だったらやめようと、とりあえずお店の前まで行ってみると、外観はこんな感じで、意外とカジュアルで安心しました。

ですが、一歩中に入ると高い天井にシャンデリアが輝き、高級感あふれる店構え。入口では責任者らしき男性がエレガントに出迎えて案内してくれました。
ふと、なんだかこの特徴的な内装に見覚えがあるような。そして、その記憶に確信が持てないまま席についてメニューを選びます。

P1100377.JPG

森さんの本で研究していたので、前菜は迷いなくフィンランドの味盛り合わせ「Suomalainen antipasto」。
ディルの横の赤いお肉はトナカイの塩漬け、そこから時計回りにキュウリの酢漬け、フィンランドのチーズ、バルト海ニシン、サーモンのパスティルマ(プレスして水分を抜き周りを数種類のスパイスのペーストで覆ったもの)、キノコサラダ。
どれもとても美味しかったのですが、特にサーモンのパスティルマは初体験の味。軽い塩気のあるサーモンの風味に複雑なスパイスの香りが絡み、豊かな味わいが口の中に広がります。

121110-1.jpg

これはメインの「Kateenkorvaa Gourmet」です。
これも森さんの本で紹介されていたので、真っ先に選んだのですが、私のオーダーを聞いた年配のウェイターが丁寧に「Kateenkorvaaは内蔵ですが、大丈夫でしょうか?」と尋ねてきました。内蔵系がどうも苦手なので、一瞬怯みましたが、そのままオーダー。
カレーソースの上の炒めた柔らかな子牛肉にはクルトンと小さなトナカイ肉の塩漬けが散りばめられ、同時に口に運ぶとお肉の柔らかさ、クルトンのカリッとした歯ごたえの違いが楽しく、全体にクリーミーで優しい味付けにトナカイの塩気のアクセントが後から効いてきます。
内蔵の癖が全くなく、言われなければそれと分からない程。後で調べるとKateenkorvaaはリードヴォー(仔牛胸腺)のことでした(森さんの本にも書いてありました)。どうりで、ウェイトレスが「内蔵」と言いながら胸のあたりで手をグルグルさせていたはずです。

121110-2.jpg

デザートには「Jäädytettyä suklaa-juustokakkua Nina Lincolnin tapaan」を選択。
随分と長い名前ですが「冷たいチョコレートチーズケーキ ニナ・リンコン風」という意味だそうです。これは想像通りの味といえば、そうなのですが、とても冷たくしてあるので、やや硬めのチーズケーキの食感に、アイスクリームを食べているような温度感覚が新鮮な組み合わせでした。

121110-3.jpg

ニナ・リンコンが誰なのか興味がわいてネットで調べてみると、このケーキのレシピが沢山出てきました。フィンランドでは誰でも知っているケーキなのでしょうか。帰国したらちゃんと調べて作ってみようかしら。ニナ・リンコンが誰なのかも。

さて、お会計を済ませ、お店を出て、来た方向と反対側(冒頭写真の側)を見て、確信しました。
ここは2007年に家人と「ラップランドオーロラツアー」に参加したとき、フリータイムで昼食を食べたお店です。5年前も同じ11月のことでした。何を食べたのかさっぱり覚えていませんが、とにかく場所が分からず迷いに迷ったのは覚えています。
まさか同じレストランに2度訪れるとは思ってもいませんでした。前回は寒いわ疲れたわで味わう余裕もなかったのかも知れませんが、今回再訪してゆったりと食事をしてみると3度目もありだなあ、しみじみ思う味でした。

ミタ

比較的リーズナブルに本格料理をいただけるためか、私の周りのテーブル、少なくとも3テーブルは仕事の打ち合わせでした。フィンランドにもビジネスディナーってあるんですね。

↓Fukuyaのお店へはここをクリック↓
Fukuya ネットショップ
【この記事をシェア】

コメントを残す

関連投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る