こんにちは。
ヘルシンキの街中、Kamppi(カンピ)に現れたこの巨大な木造建築。
角度を変えると楕円形の特徴的な形が良く分かります。横を歩く人と、近くの建築物の両方で比べれば大きさも伝わるでしょう。これは、今年の5月に完成したカンピ教会です。接した右の黒っぽい建物の壁面に十字架があるのが見えるでしょうか?
この2012年、ヘルシンキは「ワールド・デザイン・キャピタル(世界デザイン都市)」に選出されています。ワールド・デザイン・キャピタルとは2008年から始まった国際的な活動で、2年に1度モデル都市を選びます。2008年トリノ、2010年ソウル、そして今年がヘルシンキで、この教会もその一部として作られました。
内部は自由に見学できます。
内装もすべてが木で作られ、さすが森と湖の国らしいデザイン。天井のスリットから漏れる光が美しく、気持ちがすっと落ち着くような静かな空気をまとっています。
実は近代的な教会に入ると、十字架をどのようにデザイン処理をしているのかが、私の興味の対象の一つなのですが、ここでは一見どこにあるのかも分かりませんでした。
前に進んで、初めて説教台の小さな十字架を見つけました。
金色の十字架は木の色に溶け込んでいて、近くに寄っても見る角度によってはほとんど見えません。宗教色をあまり強く出していないためか、教会というよりも一つの癒しの空間となっている気がしました。
そして、今年はトゥルクからヘルシンキに遷都された200周年でもあるそうです。カンピ教会の脇にはこんな遊具もありました。
11月のフィンランドはもう冬の雰囲気。訪れる前の週には雪も降ったそうで、あちこちに小さな雪かきの名残があります。昼間でもせいぜい5度くらいの気温で、雨が降った日の昼間は2度なんて瞬間もありました。
北欧の冬らしいものといえば、この籠かも知れません。
これは、暖炉の薪用の籠です。薪が積みやすく、取り出しやすいデザインになっていますね。この季節に限らず手に入れられるものなのですが、寒いためかなんとなくいつもよりも気になってしまいました。
フィンランドでは今週末の11月11日が父の日ですので、デパートではプレゼントのディスプレイがされていました。ムーミンマグと一緒にエプロンや包丁など調理器具が並んでいるのが、台所に立つ男性が多い北欧らしいチョイスですね。
これは思わず笑ったジョーク商品。
杖に自転車用のベルとボトルが付いています。散歩の時にベルを鳴らして注意を呼びかけるためでしょう。ボトルに入れるのはお酒かな?
前を横並びで歩く若者を蹴散らしながら歩く、威勢のいい(ちょっと困った)年配のお父さんにどうぞ。
まだ11月の初めではクリスマスの装飾も本格的には始まっていないのですが、少しずつ商品が並びつつあるようです。
Facebookでも紹介しましたが、フィンランドの菓子メーカーFazerのムーミンパッケージチョコレート詰め合わせ。ただ中身はムーミンに関係ないのが、やや残念。
ムーミンといえばこれかも知れませんね。アラビアの今年のシーズンマグです。下に並んでいるのはツリーのオーナメントになるミニマグと、ミィとムーミンパパ(?)の陶器オーナメントです。オーナメントは知りませんが、ミニマグは去年もありましたね。
個人的に気になったのは、このクリスマスのホットワイン「グロッギ」です。私は飲めないので気になったのは中身でなく、パッケージ。
IittalaのTsaikka(ツァイッカ)にグロッギが入っていますね。以前からTsaikkaはグロッギを飲むのに使われますと商品説明に書いていましたが、こんな風にパッケージに使われるほどの定番だったとは知りませんでした。
ちなみにTsaikkaですが、フィンランドでテレビを見ていたらCMでも登場していました。フィンランド語が分からないので推測ですが、こちらにある、お湯に溶かして飲む風邪薬ではないかと思います。ガラスのカップの内側がふっと蒸気で曇る、中身の温かさが伝わる演出でした。
Tsaikkaがデザインされたのは1957年。ということで、フィンランドの最新建築デザインから半世紀以上変わらぬデザインまでのご紹介でした。
ミタ
素敵な教会。イメージはノアの箱舟でしょうか。実際こんな空間に座っていると荒波から守られていると感じるでしょうね。祈りの時間を包む柔らかい木のぬくもりにも触れてみたいです。
>>k7さま
ノアの方舟…そうかもしれませんね。
いつかフィンランドに訪れる機会があれば是非足を運んでください。