10グルッペンのデザイナーによる食器シリーズ「Dots」

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今から42年前の1970年、スウェーデンで10人の若手テキスタイルデザイナーが集まって、デザインユニット「10-gruppen(ティオグルッペン)」を創立しました。
自分たちで製品のスケッチから製作まで携わりたいと始めたデザイン集団で、彼らの作ったインテリアやファッションアイテムは、その現代的で前衛的なデザインが若者たちに支持され、40年以上経った今でもスウェーデンで愛されているブランドです。
当初は10人で始めたグループですが、今は創設者のうちの3人、Tom Hedqvist、Birgitta Hahn、Ingela Håkanssonがデザインと経営を続けています。
写真のティーカップは、創設者の一人である、Britt-Marie Christoffersson(ブリット‐マリー・クリストッフェション 1937年生まれ)がロールストランドにデザインを提供した「Dots」です。制作期間は1983年から84年。無地の白いカップにドットを施されたソーサーのセットです。

ドットを近くで見ると、一つ一つにまるで水彩の筆で描いたような濃淡があり、それが全体のデザインを面白いものにしています。

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このシリーズには緑のほかに青と赤が有り、随分前ですが、コーヒーカップサイズの赤が入荷しました。
ドットが赤の時にはあまり目に付かなかったのですが、ソーサーの縁に細く赤い線が引かれています。緑と対比させた赤の線がデザインを引き締めています。
B-M Christofferssonは1986年から10-gruppenを離れ、その後、ニットデザイナーとして活躍し、スウェーデンニット界を牽引している存在です。
2008年に東京のスウェーデン大使館で行われたニッティングの展示会に作品を出品し、来日もされています(2011年3月にも大使館で展示会があったのですが、その時はもしかしたら来日を中止されていたかも知れません)。

Pop Knitting: Bold Motifs Using Color & Stitch [ペーパーバック] / Britt-Marie Christoffersson (著); Interweave Pr (刊)

また、現在まで3冊の本を書き、カラフルで楽しいパターンを収めたこの「Pop Knitting」などの著書は、日本でも手に入れることが出来ます。
左の本の表紙をクリックするとAmazonの販売サイトに飛びます。リンク先では素晴らしい感性で作られたデザインの数々の一部を見ることができるので、お時間がある時にでも是非ご覧下さい。

ところで、カップの下に敷いている布も10gruppenの作品です。タイトルは”Bau”。デザイナー、デザイン年は調べましたが分りませんでした。雰囲気から1980年代ではないのかなあ、と思っています。
この布とカップは来週アップ予定ですので、どうぞお楽しみに。
ミタ

2008年の展示会は知っていましたが機会を失って行けませんでした。2011年にも行っていたとは知りませんでした。なんだか、それどころでは無かった気がします。行かれた方のブログを拝見すると、やはり見学者数は少なかったようで、予定よりも延長開催もされていたそうです。また来日して欲しいですね。

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