数日前から仕事部屋で見かけていた天道虫がパソコンの前にいました。
去年の今頃も同じ模様の天道虫がいたのですが、多分別の子でしょう。調べてみると天道虫の寿命は2ヶ月くらい。秋に生まれたものは、越冬して春までといいます。それなら、この秋に生まれた子でしょうね。
天道虫の主食はアブラムシですが、飼育するなら砂糖水でも良いと言うこと。少し弱っているようなので、コットンに染み込ませた砂糖水の上で休ませて、後で暖かな枯葉の下にでも置いてくるつもりです。
良く知られている事ですが、天道虫は多くの国で幸運や冨のシンボルとされています。その理由は様々あるようですが、一つは手のひらに乗せると、どんどん高いところに上って、その先端から空に向かって飛んでいくところからイメージされたそうです。
ふと、その”多くの国”に北欧は含まれているのか気になりました。確かに北欧にも天道虫をモチーフにしたアイテムは沢山あり、幸運の印とされているようなのですが、近年になって他の国から伝わったものかも知れないし。
上手く探すことは出来なかったのですが、唯一ドイツの古い伝承を集めたサイトでそれらしきものを見つけました。
いわく、北方ドイツ及び北欧にはフレイヤ(Freja、Freyja、Fröja)という冨と欲望と愛と幸運と春を象徴する女神がいる。彼女を現わす動物が天道虫である・・・とのことでした。
フレイヤは北欧神話の女神です。日本のWikipediaにも詳しく説明されていましたので、ご興味があればご覧下さい(こちらには天道虫については書かれていません)。
→フレイヤ Wikipedia
さて、今年はどういうわけか、個人的にはあっという間の短い年でした。社会的には胸が痛む大変な出来事があり、まだ完全には解決もしていない状態です。
そんな中、フクヤは多くの皆さまに支えられて1年を過ごしました。震災の後はご注文数が減ったのですが、その中の「割れてしまったので、また少しずつコレクションを集めなおします」と被害に遭われた地方のお客さまからのお買物には、胸が詰まる思いがしました。大変な中フクヤを思い出していただき、ありがとうございました。お届けしたお品で少しでも明るい気持ちになって頂けたでしょうか?
フクヤとしては去年の12月にお店をオープンし、ご来店やワークショップの開催などを通し、実際にお客さまと接する事が出来たのは大きな変化でした。お客さまと直接お話しすると自分の勉強不足に深く恥じ入ることもしばしばでしたが、知る喜びも頂きました。
フクヤに変化があったように、皆さまの上にもそれぞれの1年が通り過ぎていった事と思います。この1年の多くの感謝の気持ちを込めて、来年は益々皆さまの元に沢山の幸運の天道虫が訪れますように、お祈り申し上げます。
ミタ
フレイヤの車は2匹の猫が曳いているのですって。
猫・・・・