フランスから息吸い相槌の報告と紅茶の出し方

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おはようございます。
前回話題にした、ヨーロッパ人の「息吸い相槌」について、水面に小石を投げ込んだように、ジワジワと波紋を呼んでいます(本当か?)。
フクヤのお客様でパリに14年住んでいらっしゃる、Nさまから興味深いメールがありました。許可をいただいたので、こちらでご紹介しますね。
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こんにちわ。お忙しいところ、こんな所から失礼します。
ミタさんのブログが楽しいので時々拝見しながら、自分はそこに書き込むのがどうも苦手でして、お許し下さい。
「息吸い相槌」についてフランスからの証言をしたくて仕方ありませんでした。
フランス語でも「Oui(ウィ)」と答えるときに、息を吸いながら答える人が時々います。いつもではなく、時に。
でもこれはパリだけかな、少しスノッブな感じで、しかも数年前に見られた現象のように思います。
日本語でいうと数年前に「○○とかっていう↑」と語尾をやたら上げて終わるフレーズが耳につくことがありましたが、それに相当しないまでも、日常的にこの「息吸いウィ」を目撃していた気がします。
もしや服部四郎先生はこの現象のことを話していたとは思いませんが、おもしろいですね。
言葉は生き物ですから、どんどん変わっていきます。
私も日本に帰国するたびに、TVを見て驚きます。
またお便りさせていただければ幸いです。
では。
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Nさまによると、最近ではあまり聞かなくなったそうです。他の国からも比較的年配の、特に女性に見られると報告があるので、もしかしたら一種の流行だったのでしょうか?
Twitterでもフィンランド語の年配の先生が「息吸い相槌」を打つと教えていただきました。今度、フィンランドの若い人に会ったら、果たして言うのかどうか、意識して聞くつもりです
いずれにしても、今後どの国に行っても耳を立てて注意深く聞いて見ます。今まで「息吸い相槌」欧米では普通と思っていた私にとっては、国によって違うという発見だけでも大きかったです。
Nさま、面白い報告をありがとうございました!
さて、話は変わりますが、トップの写真、不思議ではないですか?
実は私にはもう一つ検証したいことがあるのです。それは、

紅茶を頼むとカップに入れたお湯に
ティーバッグを添えて出す国の
ボーダーラインはどこか

日本人の私には不思議なことなのですが、ヨーロッパの国には、カフェやレストランで紅茶を頼むとこの写真の様にカップにお湯を入れて、ティーバッグと一緒に出す国があります。
少しお高いレストラン(といっても私が行く程度ですが)ではお湯の入ったカップが運ばれ、次に木箱に入った様々なティーバッグを見せて恭しく「どれになさいますか?」と聞かれます。
今まで、40カ国くらいに行きましたが、そのなかで言うと、フィンランド、スウェーデン、デンマークの北欧諸国と、ドイツ、オーストリア、オランダの西欧諸国ではお湯とティーバッグが出てきました。それ以外の国では紅茶を頼んでいないのか、記憶にありません。
あ、念のため、イギリス、アイルランド、そしてヨーロッパに入るのか微妙なところですが、トルコは紅茶文化なので、出来上がった紅茶が出てきます(トルコ以外ではポットで)。
話を戻すと、フィンランドで一般の家庭にお邪魔したときもお湯にティーバッグが。オランダでは外で紅茶を頼んでいないのですが、一般の家庭で紅茶をお願いしたら、お湯とティーバッグが出てきました。
北欧、ドイツ、オーストリア、オランダというとコーヒー文化の国です。

コーヒー文化の国=お湯にティーバッグ

といっても良いのか?
なんとな~く、イタリア、クロアチア、フランスではちゃんと出来上がった紅茶が運ばれてきた、ぼんやりとした記憶があるので、例えばドイツあたりから発祥し、北上したのか?
同じヨーロッパでも、西欧ではなく、東欧ではどうなのか?
(東欧ではコーヒーしか頼まなかったので検証できていないのです)
と、世界地図を眺めながら考えているのです。何かご存知の方がいらっしゃったら、一緒に世界地図に線を引いてみませんか?
ミタ

写真に使ったのはGustavsberg Bersåティーカップです。大胆に省略された葉の柄が個性的で人気のシリーズ。Bersåとは、スウェーデン語で「木陰の休息所」という意味で、ちょっと日本語には相当する翻訳語が無いのですよね。

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フランスから息吸い相槌の報告と紅茶の出し方」への4件のフィードバック

  1. はじめまして。
    初めて北欧ヴィンテージを購入したのがこちらで、それ以来よく拝見しています。
    ブログも、デザイナーや商品にまるわるいろんなお話が紹介されており、参考になります。
    料理、お菓子のレシピも、楽しみにしています。
    紅茶のティーバッグのお話、私もずーっと気になっていました。
    日本ではあきらかにティーバッグでいれたものでも、一応、”お茶”の状態になってでてきますので、お湯+ティーバッグ、が出てきたときには、軽く衝撃でした。
    数すくないですが、私の経験では
    ハンガリー、スペインも、ティーバッグ、でした。
    ただし高級なお店ではなく、トイレを借りるために入った手近な店や、ミュージアムにあるカフェの類の店のことなので、参考になりますかどうか。
    私もなんとなく、コーヒー>紅茶 の国ではそうなのかな、と思っていました。
    先にも書きましたが、日本も今でこそ、専門店やカフェでなくても茶葉で入れた紅茶が楽しめますが、私が子供のころは、専門店でなければティーバッグでいれた、それもしぶーいのが、出されていた記憶があります。

  2. >>なおさま
    こんにちは。いつもありがとうございます!
    そうですかー!ハンガリー、スペインでも!!
    どちらの国でも紅茶を頼んでいなかったので気が付きませんでした。
    今日ブログに書きますが、フランスからも「お湯+ティーバッグ」報告がありました。
    そうなると、逆に「出来上がった紅茶」を出す国がどこかが気になってきますねー!

  3. はじめまして。いつもブログ楽しく読んでいます。今年いったハンガリーではお湯+ティーバック外つきでした。またレモンは1/2カットに近いのではないかというくらい大きかったです。
    私も首都や観光地でしたので、微妙なところですが。ウィーンのカフェではプラスお水にスプーンがついてきました。コーヒーでなくても(笑

  4. >>紗代さま
    こんにちは。ハンガリーとウィーンの報告ありがとうございます♪
    やっぱり、変と思いますよね?そして、もしかしてたまたま自分が行ったところだけが、そうだったのかと思っちゃいますよね~。
    私も始めてお湯+ティーバッグで出されたときは「このカフェだけの新しいおしゃれ?」と思っちゃいました。
    ところで、ウィーンでは紅茶に「水&スプーン」ですか。コーヒーと同じ扱いとは驚き!

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