32年前の北欧フェアー

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秋にJie(ジエ)の飾り陶板をいくつか買い付けてきました。素朴な愛らしさが人気で、コレクションしていらっしゃる方も多いようです。デザインはAimo Nietosvuori(アイモ・ニエトスヴォーリ)。先週4枚アップして、写真の残りも徐々にサイトに登場予定です。
さて、日ごろから仕事に関係がありそうな資料を見つけると、とりあえず保存する様にしていますが、いつ何の役に立つのか分らないまま年月が経ってしまう物もしばしばあります。
こちらもその一つ。数年前に見つけた、1981年の秋に大阪と京都の髙島屋で行われた北欧フェアーの新聞広告を蔵出ししました。

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実は日本では無く、スウェーデンを経由で手に入った資料です。右端に「清刷(版下の原稿の意味)」とあるので、当時のスウェーデン関係者の方が日本から受け取った確認用原稿コピーでしょう。
まず驚いたのが、トップの写真の陶板を作ったジエのデザイナー、アイモが来日して実演販売をしていること。「ジ・ジョンソン社」はJie Gantoftaの社名である、Jie Johnsonのことです。
それから、意外と小さく取り上げられているのですが、デンマークの国民的デザイナーBjorn Wiinblad (ビヨン・ヴィンブラッド)のサイン会!関西方面出身の方、このときもらったサインが実家で埃をかぶっていませんか?是非お母さんに探してもらってください。
ヴィンブラッドは髙島屋とは関係が深く、70年代にはクリスマス用の包装紙デザインを描いたり、髙島屋大阪店のティーレストラン(喫茶?)の装飾も手がけたそうです。それも有っての、来日サイン会だったのでしょう。
更に仔細に見ると、デンマーク家具、トロール人形、ロイヤル・コペンハーゲンとホルムガードの製作実演まであります。それにデンマークのオープンサンドが50種類も用意されているなんて素敵。ノルウェーからの珍味って何でしょう。
とにかく、今では考えられないほど贅沢な内容です。当時はいかに百貨店に勢いがあったのか良く分りますね。いずれにしても、ジエはこのフェアーから約10年後の1992年に閉鎖、アイモはご存命なら80歳になっているはずです。またヴィンブラッドは2006年に亡くなっているので、二度と同じ内容では出来ません。
さて、秋冬になると北欧展が開催される百貨店が年々増えてきました。今年も全国のあちらこちらで催されているようです。寒くなると北欧を思い出してもらえるのは、今も昔も変わらないのかもしれません。

ミタ

クリスマス=北欧、のイメージもあるのかな。

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32年前の北欧フェアー」への2件のフィードバック

  1. こんにちわ。私、この京都店の、行ってます。ぼんやりした記憶ですが、すごい人で混み混みだったのとチラシに出てるレイロムを試食して、なつかしい!買って!と騒いだような。実家にJIEの陶板がわんさかあるのはハハがその時に買ったのかも。
    ちなみい今日まで阪神百貨店で開催中の北欧展でバイトしてました笑

  2. >>Villekullaさま
    ええー!そうなんですか!
    やっぱりお母さまも北欧だから興味を持たれたのでしょうか。そしてJieの陶板も案外そのフェアーで買われたのかしら。
    阪神百貨店、今年もお手伝いされていたのですね。ここ数年で本当に北欧フェアーが増えて、北欧関係のショップは北に南に忙しく飛び回って大変そうです。

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