おはようございます。
上の写真は、1960年代にアラビア社でライヤ・ウオシッキネンが作成したEmiliaシリーズのボックスです。エミリアにはカップ類が中心の”シリーズⅠ”と、ボックスなどが含まれた”シリーズⅡ”があるのですが、こちらはシリーズⅡの1つとなります。
フクヤにEmiliaシリーズは過去に何度か入荷しましたが、このボックスは初めてです。描かれているのは、庭で花を摘むエミリアさんです。ウオシッキネンらしいストーリーを感じる描写(奥のテーブルにはティーセットが!)と独特の表現が魅力的です。
さて、このボックスをひと目見たとき「変だ」と、激しい違和感が。
家人に見せて「ほら、変よ」と言っても良く分からない様子です。
そうか、発見できないか・・・。
でもね、素人(家人=文系)の目はごまかせても、名探偵(私=美系)の目はごまかせないのだよ、エミリアさん・・・
ふっふ。
君は右手に左手が付いているー!
素人代表の家人のために、自らモデルとなり、実写版を作ってみました。
朝(7時)から写真を撮らされたカメラマン(家人)大迷惑ですが、真実の追究のためには多少の犠牲は仕方ありません。
では。
【正】
普通に右手で物を持ち、ひじを曲げると親指が体側になります。
(持っている物の追求はなしで・・・)
一方、エミリアのイラストでは親指は外側。
つまり・・・
【誤】
右腕の先に、左手が付いていることになります。
こちらは左手で同じポーズをして、上の写真に合成したものです。これで、ボックスと同じポーズになりました。
もしかして、手首をひねっただけなんじゃないの?と疑いをお持ちの場合は、ちょっと実演してみてくださいね♪
絶対無理ですから。
それにしても、絵の上手なウオシッキネンが、何故こんな初歩的なデッサンの間違いをおかしたのか、不思議です。よくあるパターンとしては、左手をモデルに右手で描いた、というものですね。
(つまり、ライヤは右利きだった!ふっふ。 by名探偵)
そう思って見ていると、
もしかして、左足が2ヶ所で曲がっていない?
とか、そんなことまで気になります。
もちろん、これはリアリズムを追求する作品ではないので、解剖学的に間違っていようが全く問題はなく、まあイメージよ、と言ってしまえばそれでいいのですが。
ああ・・やっぱり気になるなあ・・・。
でも、そんなことより、もっと気になるのが・・・
ベランダに放置していた植木鉢から、木が生えてきました。
この木、何の木?
そういえば、この手を見て、レオナルド・ダ・ヴィンチの「洗礼者ヨハネ」の絵を思い出しました。この絵のポーズもかなりムリクリです(デッサンは正しいですが)。やはり、手はこの角度のほうが美しいと言うことなのですよね。
>>「洗礼者ヨハネ」by レオナルド・ダ・ヴィンチ
何故か(家人=文系)の前後だけをすっ飛ばして(私=美系)だけを先に読んだので、(なるほど~!美人の家系なのかぁ~!)と納得してしまいました(≧∇≦)
勿論こんなに素敵な商品を扱っていらっしゃるし本当に美人に違いないとは思いますが・・・
>>★ツカッチ★さま
す、すみません、誤解させてしまって・・・。美術系と言うことです。
どう言うのがいいのでしょうか?芸系?これもなんだか、微妙か?
誤らないで下さい(×。×)
勝手な勘違いですから(^_^;)
文人に対して芸人はどうですか?
・・・嘘です。
芸術系?
こういうデザインミス?があった方が後々価値が上がりそうですよね!
でもさすが目の付け所が違いますね。
お店をやっていらっしゃると目が肥えるんですね!美系(*^д^)だから元々そうだったんだろうと思いますが♪
>>★ツカッチ★さま
芸人・・・。
そういえば、知人のデザイナーが「私たちは芸者と同じ。客の前で上手に踊るのが仕事よ」と言っていました。芸術系ってある意味芸人かもしれませんね!