どこまでも柔らかい


お盆休みの真っ只中ですね。
fukuyaの近くには小学校が2つあるので、いつも子供たちの声を聞きながら仕事をしているのですが、今日はとっても静かです。
今日ご紹介するのは、そんな静かな時間に使ってみたい、Gustavsvergのコーヒーカップ、Gardenです。
こちらのカップをデザインしたのは、グスタフスベリの人気デザイナー、スティグ・リンドベリ。1973年に発表された、無地のBirkaに花の柄を付けたものです。
Birkaは1995年までGustavsbergで、その後2002年までArabiaで継続して作られたというロングセラーで、リンドベリ自身「生涯の傑作」と呼んでいるシリーズです。
Birkaと同じ形で、色やデコレートを変えたバリエーションがいくつか継続して出されているのを見ると、このシリーズがいかに人気があったのか伺えます。このGardenシリーズもまた、Birkaの3年後、1976年の発表でした。
GardenはBirkaと同じく、素地にうっすら斑点の入った柔らかいアイボリー色です。形は卵を真ん中から割ったように、自然で柔らかな曲線を描いています。ハンドルはほとんど正円と言ってもいいほどの円形で、全体的にとがったところがまったくない、優しくあたたかい雰囲気をたたえています。
その丸みは両手で持つと、まるで初めからそこが指定席であったかのように、手のひらの曲線に自然になじみます。
このカップに温かいコーヒーとミルクを入れて、両手のひらで包むように持ち、ゆっくりと口に運ぶと、心の中のとがった物が溶けてリラックスできる気がしませんか。
Gardenのユニークなところは、その柔らかいフォルムに呼応するように、チョコレート色のまん丸の花がカップを囲むように描かれているところです。花の曲線はふっくらと豊かで、カップの温かさを強調している様。なんだか身も心も癒されそうですね。
まだまだ暑い日が続きます。帰省と暑さで疲れた体に、せめて30分だけでも自分のために、ゆったりとしたお茶の時間を持ってみてはいかがでしょうか。
ミタ
「う、はうんこのうー。」と毎日元気に歌って歩く子供の声が聞こえないのは、なんとなく寂しいです。

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