6月北欧ひとり旅(10)6日目中編 アアルトのスタジオから

前回の続き)

ヒエタラハティのマーケットのあとは、アアルトのスタジオへ向かいました。アアルトの自邸は2009年に訪れたことがあるので、今回はスタジオのみにしました。見学はツアー形式のみのため、事前予約が必要です。

日本にいるうちにオンラインで英語ツアーを予約していたのですが、後からその日に予定が入ってしまい、日程変更をお願いしたところ「その日は日本語ツアーもありますよ」と、スタッフの方が親切に案内してくださいました。2009年当時は英語かフィンランド語のツアーしかなかったのに、今は日本語の回まであるとは。時代の変化を感じます。

トラムに乗ってアアルトのスタジオへ。実はトラムの乗り継ぎが上手くいかず、少し遅れてしまったので急いで中に入って合流。恐らくあえて天井を低くした1階のスタッフ用のダイニングから案内が始まりました。

イタリアのタベルナ(居酒屋)をモデルにしたという空間で、あえて天井の照明を布で覆いやわらかな光にしています。やさしい光が居心地の良さを高めていました。

階段を上がって2階のスタジオへ。暗い1階から一気に光が差し込む広く明るい空間へ。

自然光が差し込む広く明るい空間は1階部分とのコントラストが印象的。ただ、訪れたのが6月だったので、これが暗い冬ならどんな感じなのか見てみたい気がしましたが、冬にフィンランドに行くのは嫌かも。

奥のアトリエ部分は天井が高く、これは照明器具を実際に吊り下げてデザインを確かめるための設計だとか。

自然光が降り注ぐ窓、そしてアールを生かした壁が空間にやわらかなリズムを与えていました。

ツアーの参加者の中に関西弁を話す二人組がいて、終了後に思い切って声をかけてみたところ、神戸大学と京都大学の先生とのこと。森林の調査(たしかそうおっしゃっていたと思います)のために、ユバスキュラだったかな、ヨエンスーだったかなへ行く前にヘルシンキに立ち寄ったそうです。5カ月も前のことになると記憶が薄れてきましたねー。

そのまま一緒にお昼を食べることになり、雑談していたら、なんと神戸大の先生は東京出身で、夫の中高の後輩だと判明!旅先での偶然とはいえ、世界は狭いものですね。そのままお別れしましたが、神戸大学は隣の区にあるし、知人に神戸大学で働いている人もいるのでいつか偶然会う事があるかも知れませんね。

お二人とお別れして、19世紀の歴史的建築物ハカサルミ邸(Villa Hakasalmi)か、トラムミュージアム(Ratikkamuseo)のどちらかに行こうと迷って、以前からFacebookでフォローしていたハカサルミ邸にしました。

建物は美しかったのですが、結論から言うと特別な企画や展示をしていない日は入場料に見合わない。これならトラムミュージアムに行けばよかった!もしご興味のある方はサイトを確認して興味のある企画のある日か、入場料無料の日を狙うのもいいかも。

しかも、後でサイトを見ると、併設のカフェ「Kahvila Rakastan」はカレリア出身のおばあちゃんのレシピで作ったカレリアンピーラッカを提供している家族経営のカフェだとか。ああ、横目で見ながらお昼ご飯でお腹いっぱいだから入らなかったんですよね。こんな事なら行けばよかったなあ。

さて、そんな魅力的なカフェがあったとも知らずに夕食でも取ろうかとヘルシンキの街中へと歩いて行きました。

長くなったので後編へ続く。

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