2年の歳月をかけて作り、本懐を遂げたのち腸炎でぶっ倒れたノルウェー夢ネットの青木さんの新刊『テーマで学ぶノルウェー語』が届きました(安心して下さい既に快復しています)。
ノルウェー語を学びながら、ノルウェーの社会、文化、歴史、国民性など多面的に触れ、理解してもらうために18のテーマを各課で学べるようにしました。各課はノルウェー語テキストと日本語訳、単語リスト、文法解説と練習問題で構成されています。複数課おきにテーマ別の語彙のコーナーも設けました。「ノルウェー愛テスト」や「コラム」で息抜きもしつつ、テキスト、語彙、文法解説、練習問題でノルウェー語の読解力・表現力の基礎を完成させましょう。初中級者対象。
白水社
個人的な話ですが、昨年重い腰を上げてようやくスウェーデン語のスクールに通い始めました。1年くらい習っていますが、なかなか習得できないでいるので、言語としてとても似ているノルウェー語のテキストブックに興味津々です。
最初のアルファベットの発音方法から既に目から鱗が落ちる状態。恐らく青木さんも苦労したのであろう、日本語にない音をどう発音するのかが分かりやすく表現されています。Lの発音が英語と違うなんて。ずっと英語発音していたわ!
OとÅとØ(スウェーデン語ならÖ)の音の違い。普段使っているスウェーデン語テキストを見ながらやってみても上手く出来なかったのですが、なるほどと膝を打つ表現で説明されています(早速やってみました)。
先日フィンランド在住のランカラ美穂子さんと神戸散歩をしたときに、フィンランド語難しいでしょう?と尋ねると、英語と全然違うからそうでもない(絶対に難しいはずなのですごいなと思いましたが)むしろスウェーデン語の方が英語に引っ張られるから難しいと言われました。確かに私もスウェーデン語をやっていると、しょっちゅう先生にそれは英語だと訂正されてしまいます。
『テーマで学ぶノルウェー語』では、そういう日本人が間違えやすいポイントを丁寧に解説してあります。痒いところに手が届く内容は、長年あらゆるレベルの人に指導をした成果なのでしょう。
初級レベルを終えて更に先に進みたい方はもちろん、ノルウェー語を学び始めちょっと躓いている人にもお勧めします。またタイトル通り、ノルウェーのことを知りながら学習を進められるようになっていて、それぞれに付けられたコラムが実体験に基づいていて興味深いです。
実は最初に本を開いてパッと目に付いたのはフォントの大きさ!老眼フレンドリー!50の手習いの方にも安心ですよ。