すっかり秋めいてきた東京。昨日六本木にあるスウェーデン大使館まで行って来ました。
スウェーデン王国大使館より大使館で開催中の「八ッランドから愛をこめて~北欧スウェーデン手工芸展」のレセプションにお招きいただいたのです。
スウェーデンのハッランド地方は南部の西海岸に位置し、森と海の自然に囲まれています。季節ごとに織りなす四季の変化が作品にも影響を与え、それは日本の手工芸にも通じる部分があるとか。
今回は工芸や*応用美術を専門とする20名の作家による「四季」をテーマにした作品展示が行われています。
*応用美術とは美を日用品に応用する工芸のこと。
スウェーデン駐日大使マグヌス・ローバックさんが挨拶の中で、四季だけでなく、スウェーデンは工芸と美術の境目があいまいな部分も日本と共通するところだとお話しされました。
ハッランド県芸術振興部門のマリタ・ヤンソンさんは、今回参加の20名の作家を紹介して下さいました。
20名の作家たちによる、四季をテーマにした作品の一部をご紹介します。このブログのトップの写真は、ブロール・フォーシュルンドさんによる鳥の形のビールジョッキで”春”のイメージだそう。
装丁家のペール・アンデシュ・ヒュブナーさん(左の男性)は春、夏、秋、冬をテーマにした4冊の本の装丁を作られました。
ウッラ・ハルベルグさんによるシルバーアクセサリー。それぞれの季節の作品のうち、こちらは秋のブローチと冬の付け襟。
イェット・グレンショ・カールソンさんによる四季に合わせ4つあるレザージュエリーのひとつ、秋の作品。
ミラ・ボディロザ・リンドさんによる、ハッランドサム刺繍の作品。
ヨラ・グリマンさんによるニット作品、春、夏、秋、冬。隠し絵のように柄が現れるイリュージョンニットと呼ばれる手法だそうです。
カタリーナ・セゲルブランドさんによる冬をテーマにしたビンゲのパターンの帽子。
その他、陶芸、織物、家具など様々な作品があり、どれも手作りのあたたかさと、素朴な優しさが溢れていました。また、日本とは違う季節に対する感覚も楽しい発見があります。
スウェーデン大使館では20名中13名の作家の作品が、青山ヘムスロイドでも作品の展示がされています。また来月は岡山に巡回の予定。
各展覧会の会場と期間は下記の通り。
■スウェーデン大使館内ベルイマン展示ホール 2014年11月3日-11月14日
■青山ヘムスロイドハウス 2014年10月30日-11月14日
■岡山高島屋 2014年11月27日-12月1日
スウェーデンでは日が短くなる冬が手工芸の季節とか。日本も冬は寒くて外出が億劫で手工芸に最適なシーズンとなりますね。その前に、今年は何を作ろうか、アイデア探しに展覧会に足を運ばれてはいかがでしょうか。
ミタ
ローバック大使は目を細めながら話す癖があるのか、ほとんどの写真が目をつぶっていて、選定にこまりました。
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