クリスマス前の23日、ライターの森さんのお声掛けで先月の「北欧ぷちとりっぷ」の反省会兼忘年会が催されました。
ところで、これは1976年に発行された外国人(主にアメリカ人)向けの北欧料理の本です。デンマークで出版ですが、デンマーク料理に偏らず、スウェーデン、フィンランド、ノルウェーのレシピも掲載し、更に北欧の食についてのエッセイが親切で、北欧の食文化を知るにはとても良い本です。
この本には北欧のパーティーについて、このように書かれています(拙訳です)。
北欧では持ち寄りパーティーが好まれる。招待客は温かい、あるいは冷たい料理を適当な器で持参し、招待した側はパンとジャガイモ、ワインかビールを用意する。
というわけで、今回も北欧流に持ち寄りパーティー。とはいえ、森さんはパンとお酒だけでなく、沢山のご馳走を用意してくださっていました。
まずはワインで乾杯。
グラスはイッタラのKuusiです。樅の木柄がクリスマスの雰囲気たっぷり。
目を引いたのが、ノルウェーファンのSご夫妻の鶏の丸焼き!北欧風にプルーンやリンゴなどフルーツが詰まっています。
奥にあるのは炒飯なれど、北欧を意識したサーモンの炒飯。
私はミートボール。自分のレシピもあるのですが、多分冷めた状態で食べる事になると思い、スウェーデン料理教室でハナトモさんに教わった「冷めても美味しいお弁当向き」レシピで。ソースは前出の北欧料理レシピ本に書かれていた「デンマーク風リンゴとカレーのソース」。
わー、と喚声が上がったのが、アクアビットジャパンさんのクリスマスハム。
スウェーデン直伝の方法で作られていて「北欧のクリスマスハム風じゃないの、教わったとおりにレシピだけでなく、形までスウェーデンと同じにした、本物なの」と力説されました。
その力説通りの美味しさです。
このニシンマリネ(マスタードで味付け)、野菜とサーモンのテリーヌもアクアビットジャパンさんの手作りです。
こちらは森さんの用意してくださったビーツとミニトマトのサラダ。これもハナトモさんの料理教室で教わったものです。
今回ハナトモさんにも声をかけたのですがシンガポールにお引越し間際ということで来られませんでした。
ハナトモさん不在でも教わったお料理は、いつの間にか私たちのパーティーの定番になっています。
こちらはノルウェー独特のブラウンチーズ、イェトスト。チーズと言っても発酵させたのではなく、ミルクを煮詰めて作ったもので、その行程でカラメルとなった乳糖の甘さが特徴です。
このチーズに喜んだのは、ぷちとりっぷで”北欧男子”で参加のノルウェー人のジャックさん。実は彼はアクアビットさんで販売のアルバイトをしたことがあり「そんなに喜ぶなら次回からバイト代はこれで払うね」と宣言されてしまいました。
そして、たちまち減っていくお料理の数々。森さんの用意してくださったクラッカーにサワークリームと魚卵も箸休めに丁度良いです。
やや遅れて、こちらも”北欧男子”として参加してくださったマーカスさんご夫妻登場。スウェーデンのミートボールとソーセージ、そしてトナカイ肉という珍味が。
そして、この時期ならではのクリスマスのお酒「グロッグ」2013年版もご持参!
そろそろ胃が疲れてきたなあ、というタイミングで森さんから優しい味のサーモンスープが。
こちらも遅れていらっしゃった、森さんのお友達から和食。肉肉しい状態にほっとする味です。
最後は、森さんお手製の豪華シナモンロールリーフと、アクアビットジャパンさんお手製のチーズケーキ。
チーズケーキはジンジャーブレッドを砕いた台を使い、トップにはゼリーで固めたリンゴンベリージャムを。このレシピは近々アクアビットさんのブログでアップしてくださるとか。楽しみですね。
そうそう、最後になりましたが、あちこちの写真にチラチラ入っていた黄色の缶はノルウェーのサバトマト煮です。
ノルウェー語通訳&翻訳の青木さんが持ってきてくださいました。
この凝った手作り料理が立ち並ぶ中、妙に浮きあがった鮮やかな色彩がシュールで現代アートを思わせました(もちろん、みんなで美味しくいただきました)。
ミタ
あ、あれ?反省会は…?
その場にいなかったのに、私のことを思い出してもらえて、メニューが定番になっただなんて…嬉しすぎます。うううう。嬉し涙が出ちゃいました。:)
>>ハナトモさん
考えたら、このパーティー参加者の半分はハナトモさんの料理教室参加しているんですよね!こういった集まりに参加した人によって、別の会で作られたりと、じわじわ広がっています。
いろいろと珍しいお料理を教えてくださってありがとうございました。食材調達や試作など大変だったと思いますが、レシピは大切に保管しています。帰国して再開されることを楽しみにしていますね!