10代のときから旅行が好きで、気が付いたら南はアフリカから北はラップランドまで訪れた国は40カ国程になっています。荷造りの腕も上がったのか、今は1ヶ月の旅でも1週間の旅でも荷物の量はほとんど変わりません。兼用できるものは兼用し、消耗品は途中で買い足せばいいのです(ジャングルの奥地に行く訳で無し)。
1週間を超える旅では途中で洗濯をすることになりますが、洗濯には持参のリンスインシャンプーかホテルに備えてあるボディソープを使います。体から出た汚れなのですから、これで充分落ちるはず、ですよね?
さて、前回の買い付けでは宿泊したスウェーデンのホテルに宿泊者用ランドリーがありました。ホテルの説明書を読むと、洗剤は自分で用意してください、とあります。まさかランドリーがあるとは思っていなかったので洗剤の用意は、もちろんありません。
まあ、洗濯機にシャンプーでも放り込めば何とかなるな、とフロントの男性にランドリーについて尋ねに行きました。
「ランドリー室の使い方を教えてください」
「地下にありますから、自由にお使いになれます」
「先ほど行きましたが、鍵がかかっていて・・・」
「ああ、鍵はフロントでお借りください」
「分かりました」
あとで、洗濯物をもってフロントで鍵を借りようと部屋に戻りかけると
「デタージェント(洗剤)はお持ちですか?」「デタージェント・・・・」
大丈夫です、シャンプーを入れますから!
・・・と無邪気に答えられるほど若くは無く、開き直って答えられるほど人生経験も深くない、微妙なお年頃。
言葉に詰まった私を、デタージェント、という単語が分からないと解釈したのか「ウォッシングソープ(洗濯石鹸)はお持ちですか?」と畳みかけるフロントマン。
「デタージェントは・・・持っていないとどこかで入手しなければいけないのですか?」
そりゃそうだ、当たり前だ、どう考えても変な答え。その上、どうしても「買う」と言えない。言った途端「ここでお買い求めいただけます」と奥から出されるかもしれない。そんな無駄使いは出来ない、だってシャンプー使えるんだし。
「つまり、あの・・・ホテルに・・・ホテルに備え付けは無いのですか?」そんなことは分かっています。ばっちり書いてあったのですから。でも不自然に思われてはと、取って付けたように言ってみては、益々不審人物。
「んー」男性は鍵を持って立ち上がり「ご案内します」と地下へ誘導してくれます。後を付いていくと、ランドリー室の扉を開け、次に隣の従業員用のランドリーの扉を開け、キャビネットの中にあった洗剤をスプーンにすくい、それごと私に渡し「これを使ってください」と。
どうもありがとうございます。
きっと、私がよっぽど可哀想な人に見えたのですね・・・。
あるいは強固な信念が通じたか。
さて、部屋から改めて洗濯物を運び、一人洗濯室に入って作業を始めていると、扉の内側になにやら紙が貼ってあります。湿気と乾燥機の熱ででしょうか、すっかり丸まって巻き上がり、読むことが出来ません。
好奇心に駆られて、紙を伸ばすと、そこには
洗濯室を使うときは必ず扉にストッパーを挟んで下さい。
さもないと、閉じ込められる可能性があります。
そ、そんな大事なこと・・・・
パウチして貼っとけ!
ミタ
すぐにストッパーを挟んだのは言うまでもありません。
20歳の時にパリで洗濯の機会を失って仕方なく下着を買い足しました。ごく普通のスーパーマーケットだったのですが、紐パンツしかありません。下着には質実さを求める私はその中から出来るだけ生地面積の多いものを選びましたが、しかし、フランス人よ、君たちは前さえ隠れていればいのか?そうなのか?
フクヤのオリジナルコーヒー。北欧のシーンに合わせて選ぶ3つのブレンド。
ハハハ。外国での窮地は何も代え難い生き抜く力になりますね。肝を冷やしたこと数々あれど、過ぎ去ればあまりにおかしい経験でもあるし…。アンテナ張り巡らしつつも、いつの間にかのんきな楽天家になれます♪
海外に住み始めた頃に住んでいた相方の家のごみ置き場が、まさに↑↑のような感じのごみ置き場でした。
初めてゴミを捨てに行った時に、見事に閉じれまして、当時、言葉が全然わからなかったので本気で焦り、「何かあったらインターホンを押して」とインターホンを押しても管理人は来ないので<どうも壊れてらしい(怖)>
仕方ないので、何回か飛び蹴りしたら気づいて助けに来てくれたけど本気で焦りました。
それ以来、めっちゃ気をつけてます(苦笑)
ごみ置き場をオートロックにしないでほしいです。。。
追記 閉じれまして=閉じ込まれまして~
です。すみません~
>>もももままさま
外国はやはり日常と離れてしまうためか、変な事をしてしまいがちなんです。今考えれば、どうしてそんなにシャンプーに固執したのかサッパリ分かりませんよ・・・。
>>やまさま
なんて恐ろしい!本当に閉じ込められてしまうなんて・・・・!
しかし設計者は何を考えてオートロックにしたのでしょうね?しかもインターホンが壊れていたなんて怖すぎです。