6月北欧ひとり旅(12)7日目フィンランド料理教室からポルボーでルーネベリタルト

北欧旅行7日目は、今回の旅の中でも特に楽しみにしていた日です。

朝から フィンランド料理教室 に参加しました。メニューは、まさにフィンランドの家庭の定番サーモンスープ(ロヒケイット)、ミートボール(リハプッラ)、そして シナモンロール(コルヴァプースティ)。

レッスンの詳しい内容については、姉妹サイト「北欧のおやつとごはん」にまとめたので、よければそちらもご覧くださいね。

料理教室を終えて向かったのは、フィンランド在住の友人美穂子さんとの待ち合わせ場所。この日は一緒に ポルボー(Porvoo) へ向かう予定です。

本来は、しずく堂さんが美穂子さんと毛糸屋さん巡りをしている間、私はひとりでバスに乗ってポルボーを訪れるつもりでした。ですが、今回しずく堂さんが来られなくなったとなった時、美穂子さんが車で連れて行ってくださることに。ありがたい気持ちでいっぱい。

ポルボーはヘルシンキから東へ約50km。フィンランドで2番目に古い古都として知られ、旧市街のかわいらしい家並みと、石畳の細い道が残る雰囲気のある街です。

そして、ここで絶対に外せない名物が ルーネベリタルト。

フィンランド国歌の作詞者 ヨハン・ルドヴィグ・ルーネベリが、毎朝食べていたと言われるお菓子です。2月5日のルーネベリの誕生日に合わせ、季節菓子としてフィンランド全土で販売されますが、彼が暮らしていたポルボーでは、一年中食べられるのです。

実は以前ポルボーを訪れたことがあるのですが、時間がなくタルトを食べずに帰ってしまったのが心残りでした。今回はそのリベンジもあります。

到着した頃には、かなりしっかり雨が降っていて、しかも時間も午後遅め。

観光らしい観光はあまりできなかったのですが、旧市街を少し歩いたり、美穂子さんおすすめのフィンランド最古のお菓子屋さん「Brunberg」のショップを訪れたり、小さなお店を巡ったり……雨の日らしいしっとりとしたポルボーの雰囲気を味わいました。

そして、この日のハイライト。ルーネベリタルトで有名な人気カフェ「Helmi(ヘルミ)」訪問です。

カフェ自体は1983年創業ですが、18世紀に建てられた建物を利用していて、クラシックなインテリアに包まれた店内は、まるでタイムスリップしたかのよう。

ウィンドウの目立つ位置には、小さなルーネベリの胸像と並んでタルトが並びます。

直径6cmほどの筒形のタルトのてっぺんには、ぷるんとした硬めのラズベリージャム、その周囲をぐるりとアイシングが囲みます。

フォークを入れるとどっしりとした生地の中に、黄色みがかった別のジャムが隠れていて、何のジャムなのか想像を楽しみながらいただきました。アーモンドエッセンスの香りが特徴で、日本で例えるなら杏仁豆腐を思わせる香りです。

久しぶりに会えた美穂子さんと、近況報告や他愛もない話をゆっくりと。こんな時間が本当に楽しく、大切なひとときです。帰りも美穂子さんがヘルシンキまで送ってくださり、「12月の一時帰国でまた会いましょうね」と約束してお別れしました。

次はお天気のいい日にポルボーに行くという目的ができました。

ルーネベリの像
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