スウェーデン4日目は6月6日。6月6日はスウェーデンのナショナルデーです。

まずはWikipedia先生の説明をどうぞ。
スウェーデンのナショナルデー(スウェーデン語: Sveriges nationaldag)は、スウェーデンで毎年6月6日に祝われる国民の祝日である。この日は、1523年にグスタフ・ヴァーサがスウェーデン国王に就任し、スウェーデンがカルマル同盟から独立した日であり、1809年に新しいスウェーデン憲法が制定された日でもある。この日は1983年までは「スウェーデンの国旗の日」(スウェーデン語: Svenska flaggans dag)と呼ばれていたが、その年に議会で「スウェーデンのナショナルデー」と改称された。また、2005年からは公休日となった。
この日のスタートは、朝ごはんが有名で様々なメディアでも紹介されている「Pom & Flora(ポム & フローラ)」へ。

朝7時から営業しているのですが、朝ぐずぐずして出遅れてしまい、到着は10時半ごろ。すると既にお店の外にあふれるほどの人が! やめようかと思ったのですが、他にあてもなかったので並ぶことに。20分ほど待って席に案内され、選んだのは「SUPER BOWL」。

ヨーグルトにルバーブやナッツ類がのせられ、はちみつがかかっていると説明にありました。ルバーブは日本ではなかなか食べる機会がないのと、名前の「スーパー」に惹かれたからです。以前デンマークのお粥専門店「GRØD」でオートミール粥を食べたときは激甘でお腹いっぱいになる量だったので、今回もそうかと思っていたら意外と甘さ控えめで、むしろ物足りないくらい。

ちょっと食べ足りなくて、周りのオープンサンドや卵料理を食べている人を見て「もっと食べ応えのあるものを選べばよかった」と後悔しました。人が並んでいると焦ってしまってゆっくり選べない上、日本のように写真つきメニューがないので想像が難しかったです。次回からはSNSなどで事前にチェックしていこうと決意。

さて、次の目的地は王宮での衛兵交代式。だいたい12時ごろに行われるので、電車で急いでガムラスタンへ。前日に気になっていたお土産屋さんを横目に見ながら、足早に王宮へ向かいます。すでに大勢の人が待ち構えていて、その中に混じると、遠くから騎馬軍楽隊の音楽が聞こえてきました。

間に合った!
パレードについて歩き、王宮に到着。寒い時期を除き毎日行われている行事ですが、この日はナショナルデーということでテレビ局も取材に来ていました。

衛兵交代の間にはABBAのメドレーが演奏され、一気に気分が盛り上がります。軍の偉い人(誰?)が何か挨拶したあと、観客たちが「Hurra! Hurra! Hurra!(万歳!万歳!万歳!)」と声をそろえて万歳三唱したのには感激。意外と観光客だけでなく、スウェーデン人も多く訪れているんだなあと感じました。あとでネットで調べると、この日はカール王子も列席していたそうです。

衛兵交代が終わったら、混雑を抜けて再びお土産屋さんを横目に駅へ。次の目的地はハーガ公園です。ナショナルデーには特別に14時から屋外ステージでオペラやバレエが上演されます。電車でOdenplan駅に行き、公園へ向かうバスを待つ人の長い列に加わりました。バスは1台目に乗り切れず、2台目でようやく乗車。

公園の入口ではスウェーデン国旗が販売されていて、すでに手に手に旗を持つ人の姿も。なかでも印象的だったのは、片方の目に黄色、もう片方に青のアイシャドーをしていた女性! メイクからも「この日を楽しもう」という気合が伝わってきました。

大きなステージ前の芝生は、すでに大勢の人で埋め尽くされていました。

やがて音楽が鳴り響き、バレエとオペラの上演が始まります。なかでも「ロミオとジュリエット」を踊ったダンサーがアジア人だったので驚き、パンフレットを確認すると、日本人の三森健太郎さん。スウェーデン王立バレエ団のプリンシパルだそうです。この踊りにはすっかり魅了され、気がつけば写真を一枚も撮っていませんでした。

幕間にヴィクトリア皇太子殿下が登場しスピーチ。皇太子殿下が話し終わると観客全員が立ち上がって「Hurra! Hurra! Hurra!」と三唱。一気に祝賀ムードが高まります。

公演の最後は、出演者と子どもたちによる国歌斉唱。この時に皇太子殿下がいらっしゃらないのは、次の行事に移動したのかな?ナショナルデーのロイヤルファミリーは大忙しです。

観客も立ち上がり、国旗を振りながら一緒に歌います。自分の国ではないのに、不思議と胸が熱くなりました。

天気予報では雨だったので心配していましたが、公演中は曇り空ながらも雨に降られず、ホッとひと安心。
ここまでがナショナルデー前半の体験記。
次回は、期待外れの夕食と、そのおかげで偶然遭遇したロイヤルファミリーパレードについて書きます。どうぞお楽しみに!