3日でオスロを再発見する

今まで観光だけを目的にノルウェーに3回も行きました。
フクヤは2006年にオープンしたので、今年で丸10年。オープン前から数えると北欧に20回ほど行っているのですが、ほとんどの場合は仕事がらみです。3回なんて少ないように思えますが、ノルウェー以外で北欧へ観光だけで行ったのはフィンランドに1回のみと思えば、3倍も違うのです。まあ、うち2回はフィヨルドに行くついでですが。
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オスロは小さな街です。3回行っただけでも、テレビでオスロのガイド番組を見ると「ここ知っている」「ここも行った」と目新しい場所はあまり出てきません。森さんから『3日でまわる北欧』の3冊目はオスロの予定と聞いた時は、その場にいた全員が「3時間で周れちゃうんじゃない?」と冗談を言った程です(みんな北欧関係者なのに!)。
そんな思い出の街だったので、『3日でまわる北欧 in オスロ』が届いた時、何が書かれているのか興味津々でページをめくりました。
ざざっと目を通した印象は「私は今までオスロで何を見てきたのか!」知らない街のようだ、という衝撃。どこもかしこも見たことが無い気がする。いやいや、落ち着いてじっくり読み直すと、初めて知った場所に混じり、行ったことのある場所も少しあるではないか。でも、こんなに素敵だったかしら?良いところに気が付かずに、さらっと過ぎてしまっていたのではないのかしら?
どうやら、私はオスロの楽しみ方を間違っていたようです。
確かにオスロは小さな街で、観光場所は少なく、ムンクを除けば美術館の収蔵作品もさして世界的有名作があるわけでもなく、物価が高く外食やお買い物は限られてくる。それなのに、私は他の観光地のような楽しみ方を期待したあまり、オスロの良さが分かっていませんでした。
本には多くのカフェやベーカリーが登場します。もちろん、ノルウェーに豊かなコーヒー文化がある事、森さんがノルウェーのパンが北欧の中でも一番美味しいと思い、知って欲しいと願っていることがその理由の一つなのでしょう。
もう一つ、オスロではせかせかと名所旧跡を見たり、お土産を探したりするのではなく、コーヒーでも飲みながらゆっくりと過ごしてはどうですか、というメッセージのような気がしました。ノルウェーは比較的治安の良い国です。天気が良く暖かな日は自然の中でノンビリ過ごすのも悪くない。
そんなゆったりと流れる時間を満喫するのが正しいオスロの楽しみ方なのですね。
うーん、オスロにまた行かなくちゃ、と心から思いました。私と同じくオスロへはフィヨルド旅行のついで、という方は多いでしょう。それなら尚の事、この本を手にオスロで骨休みしてみてはいかがでしょう?オスロはせかせか観光をして周ると魅力が半減するかも知れませんよ。たとえ1日だけの滞在にもきっと役に立つガイドブックです。

ミタ
写真のアイテムは、ノルウェーのメーカーFiggjo(フィッギョ)です。フィッギョの製品はこちらからどうぞ→Figgjo
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