クローバー柄が瑞々しいアラビアのアピラ

家人のリクエストで、久しぶりにニューヨークチーズケーキを焼きました。北欧風の雑穀パンやらタルトタタンやらシナモンロールやら

ヨウルトルットゥやら作った後では、チーズケーキってあっけない程簡単なのに美味しいものですね。
さて、器はアラビアのアピラです。アピラ(Apila)とはフィンランド語でクローバーの事。ビルイェル・カイピアイネン(Birger Kaipiainen)による1971年から1973年まで作られたテーブルウェアシリーズ。
その後、再評価が高まり2006年から2010年まで再生産されました。写真は、その復刻版です。
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カイピアイネンは主にアート作品を作っていたため、ディナーセットはこのアピラと現在も生産されている1969年のパラティッシ(Paratiisi)のみです(カップやプレートのみなどの単品はあります)。
カイピアイネンはアーティストらしく、気に入ったモチーフを作品に繰り返し使っています。パラティッシに見られるビオラの花はもちろんですが、クローバーもその一つ。彼の鳥の作品のひとつは、このようにクローバーの絵で覆われています。
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クローバーは同じアラビアのクロッカス(Krokus)シリーズにもクロッカスの花と共に描かれています。
クロッカスはまだ雪の残る初春に咲く花で、長くて暗い冬を過ごすフィンランドの人にとって春を告げる嬉しい花です。その頃には地面の雪も少なくなり、徐々に日が長くなるにつれ、クローバーの葉の緑が地面を覆うのでしょう。
そんな春の喜びを感じるシリーズ。これからの冬に春を待つ器としていかがでしょうか。
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と、昨日と同じ締めくくりでした。
ミタ
思えば、北欧の器で冬がテーマって少ないなあ。

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